101.cbr250r(MC41)のブレーキがやわらかくなったので、メンテしてみる 2012.08.26ー

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前の記事

★ブレーキの整備をミスすると、事故につながります。バイク屋さんにお願いしたほうが安く付くと思います。自己責任でどうぞ

目次

1.フロントブレーキがやわらかくなってきた 調査開始 2012.08.26

2.ちょいとブレーキメンテをネットサーチ 2012.08.27

3.CBR250R ブレーキメンテ その3.ブレーキフルード交換では効果なし。エア抜き&ピストン戻しを実施 レバー固さ 20mmから30mmぐらいに改善 2012.8.29

4.トルクレンチ MTQL40N、キャリパピストンツール購入したので、ピストン清掃。もみ出しして、一度全フルードを抜いて交換してみた そして玉砕 25000km 2012.10.27

5.cbr250r(MC41) プロト スゥェッジライン ステンメッシュブレーキホース 取り付け 2012.11.3

6.cbr250r(MC41) ステンメッシュ峠走行テスト 走行2000kmのノーマル車両との比較

7.ステンメッシュ交換後、その後の感想 2012.11.21


1.フロントブレーキがやわらかくなってきた 調査開始 2012.08.26

CBR250R号も、新車を購入してからもうすぐ、約2年、2万キロを超えた。

フロントブレーキがふにゃっとしてきたのだ
これは、ちょっと面白くない。

一応、点検整備表の項目は、ツーリング後のチェーンメンテの際に、簡単にチェックしている。パッドの残りとか、基本的なものはやっている。
バイク屋さんまではもって行っていない。

何が原因か考えてみる
ちょっと整備関連の仕事をしている自分の経験からすると、動いている部分は必ず消耗してくる。
原因を特定するなら、各部品の状態を測定調査して、必要であれば交換していき、原因を特定する。

しかし、実際問題、難しい。
フィーリングというのは、なかなか難しい部分
現実的には、予測される部分を交換していくことで、原因を特定するのが現実的だ。
ホースの劣化具合なんて、調査できないし・・・。新品と比較すればいいのだが、結局、新品が必要だし、交換する必要がでてくる

ここで問題なのが、素人がどこまでやるか?
素人がいろんなところを触れば、触るほど、二次災害が発生する。(プロでも技術が低いとおんなじだけど・・・)
仮に、ホースが悪いと見込んで、ホースを交換したとする。そして、治らなかった。
ホースの取り付けが悪いのか、やっぱりエア抜きのやり方が悪いのか、さっぱりわからなくなる。

現代の製品は、数年使っても緩んだり、壊れないように、きっちり組みつけられている。ホンダのバイクは、全く良く出来ている。
結局、2万キロブレーキを触らずに問題なかったのである。
残念ながら、素人のオッサンがよかれと思って触ってしまうことで、完成度の高い組付けを崩してしまい、他のトラブルの原因になってしまう場合が多い。そういう意味では、どんな整備されているかわからない中古のバイクってのは、結構怖い。

じゃあ、プロに頼めは・・・ってところになるのだが・・・
少しだが、機械整備も出来るので、ちょいとだけ自分でやってみることにしよう
とりあえず、基本的な部分からやってみよう

 

現状をチェックしてみた 2012.08.26

ネットで軽くエア抜きを調査。あと、サービスマニュアルも読む

そうだよなぁ・・・プロだったら、本当の重要なノウハウは、ネットに書かないでしょうね
メシの種ですからね。気まぐれで、ちょっと書く人もいるかもしれない。そういう記事がを見つけられるといいかもしれませんね。
自分もお客さんに聞かれて、ある程度までは答えるかもしれないけど、本当に重要な部分までは言わないんじゃないかな。
いや、本当のコツってのは、単なる技術じゃなくて、整理整頓とか、メモをちゃんと取るとか、そういうシンプルなものかもしれない。わかっちゃいるけど、できないってやつだろうね。そういうだれにでもできる地味なことを、絶対失敗せず確実にやるのがプロかなと思う。

ネットを見ていて少し気になったのが、素人の記事が多い。私も素人で、この記事もそうなんだけど(笑) 
それは、良く頭に入れておいたほうがいいと思う
本当に興味があるなら、最低限、サービスマニュアルは読んだほうがいいかもしれないね。本格的な整備書の基礎の本とか、図書館で読んでみて、イイナと思ったら買うぐらいじゃないと、ダメだと思う。金があれば、とりあえず買えばいいんですけど。
サービスマニュアルの数千円が高いと感じるか、安いと感じるかで、その人のレベルが判るかもしれない。
個人的には、安いと思うけど。レベルが高いと、イラナイって人もいるかもしれないね。


話しがそれた

とりあえず、現状をチェックしてみよう


メンテスタンドを立て、ハンドルを真っ直ぐにした状態 
液面がかなり低い・・・ブレーキパッドが減った分、ピストンが押し出される。当然、その体積分のフルードが無くなるわけで・・・
これで、液面が低下して、ダメになったのかな?

ただし、マニュアルでは、ハンドルをまげてリザーブタンクを水平にした状態でチェックするとありました。
そうすると、ソコソコは液面が上昇して、そんなに悪くは無い水位になる。





リヤは6部目ぐらいですね
購入時どれぐらいだったのかなぁ・・・ やっぱり、満タンだったのかな


めっちゃザックリですけど、レバーの状況をチェック
開いている時 約60mm


遊びが無くなって、圧力を感じ始めてくるのが、大体50mm
この辺は、正常ですね


二本指でぎゅっと縮めたら、25mmかな
新車の時、どうだったかなぁ・・・ もうちょっとカチっとしていたような記憶がある。
目的としては、このストロークが35mmぐらいになってくれると嬉しい


チェックしていると、ブレーキレバーの動きが渋い・・・。グリスが切れている感じ。 
こりゃ、グリスアップせんといかん。
コリって感覚がある。結構強めにブレーキを引いて、少し緩めたい時に、違いがでてきそう。
レバーのグリスアップだけで、だいぶ違ってくるかも

クラッチレバーは、以前にグリスアップしていたので、問題ない様子。

サービスマニュアルで調べたら、レバーのほうは、万能グリスでOKらしい




ってことで、最低限必要なアイテムを購入してきました

左から

万能グリス・・・リチウムを基本とするグリスだそうです。
200円ぐらい ホムセン(ダイキ)で購入

スポイドは、100円 フルードを抜いたり補充したりするのに便利かなと


ホンダのブレーキフルード 1080円 南海部品 
MONOTAROってところでは、http://www.monotaro.com/ 700円チョイで売ってる http://www.monotaro.com/g/00271161/
3000円以上だと送料無料なので、迷ったのだけど・・・ 南海で購入
3000円以上の時は、そっちが便利かもね。
それにしても、リアル店舗は、商売苦しいですね。リアルじゃないと出来ない何かをやらないと、難しいかもしれない。


その次が、シリンジ いわゆる注射器です
キャリパー側から注入したり、勢い良く吸い出したりすると、エアーが抜けやすいみたいです
特に、ホース交換時の初期のエアを抜く時は、必需品ですね。
昔、若かりし頃、どうしてもエアーが抜けず苦労して、結局長いホースで口で吸い込んでエアーを抜いたことがあります

500円ぐらいかな 100円均一とか、工具店では200円程度でも売っている様子。ヒマなひとはそういうところやネットで探して買ってもいいかも。めんどうなので、南海で購入

最後は対油ホース 内径5mm ホムセンで1m150円
本当は、シリコンの方がいいんでしょうね。でも、ま、とりあえず試してみます


チャージャーって言うぐらいだから、注入するのか?

また、こんどやってみます。


エア抜き作業はどうやるのか

サービスマニュアルをじっくり読み込んでみる。
ブレーキブリーダーを使う方法と、手でキコキコする(おなじみの5−10回握って、一回抜く方法の二通り

ブレーキブリーターってのは、コンプレッサーの加圧を利用し、液を吸い込んでくれる装置。手元のレバーで自在に吸い込む量を調整できる。だから、キコキコやらなくて、ビュイーンって一気に入れ替えて、吸い込んで、終了。
ちなみに、車の場合は、手間を省くためにリザーブタンクが空にならないよう、リザーブ側に自動補充装置を使用するみたいです

 

 

 


2.ちょいとブレーキメンテをネットサーチ 2012.08.27


最初はちょっとブレーキフルードを継ぎ足すだけを考えていましたが・・・
もうちょっと調べてみようかなと

06.ブレーキメンテナンスレポート 2005.12.14 よっちさん:

詳しい記事だなーと思ったら、昔、シルバーウィング関係でヨッチさんに頂いた記事でした。
ピストン部分をちょっと綺麗にしたいけど、キャリパーははずしたくないなぁ・・。でも、ちょっと考えるか・・・。
ワンマンブリーダー・・・7000円か・・・ちょっと欲しいな

ちなみにマニュアルは、こちら MYTYVACの説明書.pdf
結局、通常のエア抜きやってますけどね・・・

ブレーキフルード wikipedia
基本説明の定番 一体、だれが書いているんでしょうね。
・ブレーキフルードは水を吸いやすい
・水を吸うと沸点が下がる>高温で沸騰しちゃうとブレーキが利かなくなる

Honda | バイク | ベンリィちゃんと学ぶバイクメンテ | ブレーキ液/クラッチ液(詳細): 
わかりやすい
ホースのゴムのスキマから水が浸透してくるそうな。なんと、そうだったのか・・・。
バイクはホースの部分が車に比べて多いので、フルードの劣化が激しい様子。
ホース自体もウニウニ動くので、やっぱ劣化すると考えたほうがいいのかもしれないね

ブレーキエア抜き道場 
シンプルかつ、うまく描かれたブレーキの配線図があり、非常に参考になった(ホームページのバイクの記事も面白い)

なるほど、キャリパーのピストン部にエアーが溜まっている可能性って高い。
空気とフルードの境界面だし、ここからエアーが入ってくる可能性は高いかもしれない。

キャリパのピストンのところのエアーが溜まっていると仮定すると・・・・
一生懸命ホースの中のフルードをシコシコ入れ替えても、一生エアーが抜けないだろうね。
なるほどなぁ・・・ 

 

一つの疑問点として・・・・ブレーキ経路にエアが入る理由ってのがイマイチ良くわからない

一般的に、どこから、エアーが入っているのだろう?
ホンダが書いているとおり、ホースから微量に水分が入ってくるなら・・・小さい分子であるエアーも少し入ってくるのかもしれない

キャリパーのピストンの部分、これも怪しい。
ブレーキキャリパのピストンってのは、出たり入ったりしている。普通だったら、液がモレ出ちゃう。
それを防ぐために、ピストンシールというゴムで密封している。 又、ダストシールで、外部からのゴミをカットして、ピストンシールを守っている。

ダストシール、ピストンシール劣化>ゴミ進入>さらにそいつのせいで劣化>エアーとか水とか入る
って感じなのかなぁ・・・

二つ目の疑問点として・・・・工場でどうやってエアーが入らないように組んでいるの?
イロイロネットで調べたけど、工場ではドウノってのは、でてこない。
一般的な車の整備を考えると、キャリパ側から負圧で吸い出していると思われます。

さて、どうするか?

まず、フツーにフルード交換してみる予定
よっぽどヘマをしない限り大丈夫でしょう。

その次のタッチを向上させる段階が、問題だなと
恐らく、今、どこかにエアーが噛んでいると思われます。
ピストン内部が怪しい。
ピストン内のフルードも排出したいので、ピストンを押し戻したいんです。
ピストンの押し戻しは、簡単で、キャリパが車体に取り付けられているままで、キャリパをディスク側に押すだけでいい。
サービスマニュアルでブレーキパッドを交換する方法で、押し戻すことが書かれているので、何にも問題ない。

のですが、汚れたピストンを押し戻すと・・・飛び出しているピストン部に付着したゴミがキャリパ内部へ、もしくはシールにダメージを与えるのでは・・・って心配なんです。

ピストンを掃除して、シリコングリスを塗布して動きを確認すれば完璧!
なんですけど・・・・

キャリパーを外さないといけない。
トルクレンチが必要だったり、敷居が高くなってくる

うーむ、どこまでやるか悩むところです
トルクレンチとシリコングリスがあればいいんですけどねぇ・・・。
トルクレンチも調べだすとと時間がかかるし(笑)

現時点でのメンテ作戦

簡単方法1 普通にフルード交換のみ実施
メリット シンプル
リスク 多分大丈夫だけど、エアーを噛んじゃう可能性が0ではない

簡単方法2 フルード交換 + キャリパ押し戻し
メリット 特殊工具不要
リスク 汚れているキャリパを押し戻すことで、悪影響が出るかも・・・

上級  フルード交換 キャリパ外し ピストン清掃&シリコングリスアップ
メリット ある程度キッチリ整備できる
リスク キャリパを外すので、トルクレンチが必要。 

超上級 フルード交換 キャリパ外し ダストシール、ピストンシール交換、シリコングリスアップ
メリット ここまでできたらホースでも何でも好きなだけ交換できる
リスク 様々な場所を触るほど、作業ミスが発生する可能性が多くなる。

キャリパ固定ボルトって、一度外したら、交換しないあとダメみたいなんだよね。厳密には
ボルトが変形して、所定の締め付けトルクが出ないみたい。
そこまでやりだしたらキリが無いけどね。 そういうの気になる。あまり気にするなら、プロに頼むのが妥当ってなる。
どうしようか 
ま、レベルの低いところから、ちょっとづつやるのがいいかもしれないね。

トルクレンチに、ボルト締め付けの基本とか・・・調査するかどうかだな 30N・m
工具も欲しくなってくるし・・・

 



CBR250R ブレーキメンテ その3.ブレーキフルード交換では効果なし。エア抜き&ピストン戻しを実施 レバー固さ 20mmから30mmぐらいに改善 2012.8.29

平日休みである
結局、トルクレンチは間に合わなかった。ネジの基本などを調べだしたり、トルクレンチの歴史など調べている途中なので、購入できなかった

朝は、寝床で小説を読み
お昼ごろから作業開始


工具一式


作業メモはとても重要
奥義に近いと思うけどね(笑)
作業時間も書いている 時間を書くと、客観的になれる


ブレーキのやわらか具合を測定
大体、二本指で握ると、20mmぐらいまでなってしまう。
こうなってくると、プロテクタの付いているグローブの中指などが、レバーに当たってくるんだよね

新車の時は、もっと固かったと思う。今回の目的は、ブレーキのこのスポンジな感じを改善してやること
サービスマニュアルを読むと、フルードは2年で交換とある
また、液面が結構下がっているので、フルードを新しくしてやる


まず、ブレーキレバーのグリスアップ 握り込んでいくと、コリコリって感触がある
スムーズではない


外してみるとグリスが変質していた。 軸が削れているのか?


パーツクリーナーでクリーニングしてから、万能グリス(マニュアルではマルチパーパスグリスという名称。 リチウムグリスのことを万能グリスというらしい)でグリスアップ
ピストンを押しこむ部分は、シリコングリスでグリスアップ (シンエツのG−40M)これは、ほんの少しだけ会社から頂いた。後日、自分用に注文予定。

サービスマニュアルには、どの部分は、どのグリスかちゃんと表記されている。先頭のページには簡単にチェックできる一覧表もある。
全部シリコングリスだったり、モリブデンでも大丈夫だと思うんだけど、ま、純正どおりやっている人って少ないので、純正どおりにやってみる。


ブレーキレバーを外したところ
シリコングリスは、ゴムにダメージを与えにくく、耐熱温度も高い

ナットの固定トルクが気になる。どれぐらい締めればいいのか判らない。
そんなに厳密にする必要は無いが、トルクレンチで、どれぐらいが適正なのか、基準の強さを知りたい。
コレまでのカンで、ある程度遊びが無くなってから、15度ぐらい締め込む感じ。
トルクレンチ、購入予定。

ここまでは、マニュアルで確認しながらゴソゴソやっていたので、45分ぐらいかかっている
次は、10分ぐらいかな。
2年、2万キロでは、ちょいと手遅れ感があるので、1年1万キロ、半年5000キロぐらいで、リフレッシュしてやるといいかもしれない。
あと、新車状態でどのような感じなのか、気になるな


結果としては、かなりスムーズになった
ただ、深く握り込んで力がかかるとき、ちょっとコリコリ感がある。
もう一回グリスアップや、ネジの軸研磨してみたら良かったのだが、時間制限もあるので、とりあえず、この辺で止めておく



さて、次はお待ちかねのフルード交換&エア抜き

サービスマニュアルをよく読むと、液面をチェックする時は、リザーバーを水平にする必要がある
メンテスタンドを立てて、ハンドルを左に切ると、ちょうどリザーバーが水平になる



真ん中ぐらいである
特に問題ない
ブレーキフルードの色もそんなに悪くない





ハンドルを左に切っていると、ネジを外すのが難しいので・・・
ネジを外しやすいところで緩め、ハンドルを左にして、カバーを外した
カップヌードルの容器のように線が入っている


エア抜き穴があるね


ネジは変質していた
古いバイクの場合は、新品のネジを用意したほうがいイイカモネ



ブレーキフルードには、塗装を剥がすパワーがあるらしいので、カバーをかける

キッチンペーパーは浸透してしまうので、サランラップのほうがいいかもね



ブレーキフルードは、ホンダ純正。 たぶん、DOT4ならなんでもいいと思うけどね
違う種類が混ざると検証に変な要素が増えるから
使い終わったら、プライヤーでガッツリ締めました



ホース接続 廃液タンクのペットボトルは、コロンと転がってしまう
ヒモをつけて、ハンドルから吊るすなりしたほうがいいかもしれない


準備OK
ホースはしばらく上向きにし、結束バンドなどで固定したほうがいいと思う
この角度だと、液がすぐに下に流れてしまうので、エアーが出ているかどうかってのは、判りにくい
あと、透明のホースのほうがいいかもね・・・色がわからん





さて、エア抜き開始

注射器とかあるけど
マニュアルどおりにやる
5−10回握る
レバーで加圧しながら、一瞬ブリードバルブを緩め、締める
数秒待つ

リザーバが2回空になるまでやった。
ひとまず、これでフルードは入れ替わっただろう

スポンジーな感じは、全く解消されない(笑)

たぶん、普通の人は、ずーっと同じコトを繰り返して、ヘトヘトになるのだろうが・・・
一応昔に経験しているので、ちょっと考える


チャレンジ1  沢山、びゅっと勢い良く出す


レバーを握りながら、ブリードバルブを緩める
その時、レバーをマッタリチョット握るのではなく、強くフルストローク握りきる
グンっと液がでる。
握りきったまま、ブリードバルブを締める

結果から書くと、ある程度効果があった。少し固くなった。

ブレーキレバーで送られる量は、ほんの少し。それも、ぬるーっと送ると、ブレーキ配管内の段差に引っかかっている小さな空気の粒がなかなか進まないと思われる。下手すると、ちょっと進んで、戻ってしまっているかもしれない。と、想像した
プロが使うブレーキブリーダー&自動供給装置を使うと(フツーに市販されている、要コンプレッサー)、連続でグイーンと送り込める。そうすると、引っかかっている泡も、ぐいぐい押し流されてあっという間にエア抜きできる。
ぐいっと押し出すと、効果があるんじゃないかなと

多少はよくなるが、イマイチシャキっとしない。これだけじゃ、取れない何かがあるなと思い、ある程度でやめる。
もう一つ、考えていた案があるので、それを実行する



チャレンジ2 キャリパー押し戻しによる逆流作戦



作業前の注意  キャリパのピストンを清掃(または、OH) してからがベスト 
キャリパを外さず、取り付けられたまま押し戻します。キャリパピストン部の液を逆流することで、いろんな場所のエアを抜きます。
キャリパのピストン部 汚れてます。汚れた部分を押し込むと・・・・当然、ゴムパッキンが悪くなったり、ゴミが内部に入っちゃうので・・・
キャリパを取り外し、ピストンを清掃してから、押し戻すべきです。シールを交換したり、グリスアップするとなお完璧です

今回の手順
 今回は、応急処置ともいえます 理想は、キャリパピストン清掃してからがGOOD

1.リザーバーの液を半分ぐらい減らしておく
2.ブレーキキャリパーを、ディスク方向に押す。 いくらでも押し戻せるが、少し押して、リザーバータンクの液面をチェックしながら押し込む。
今回は、ピストンの清掃をしていないので、1−2ミリだけ押し込んだ。
3.ピストン部からリザーバへ、ブレーキフルードが逆流する 
4.ブレーキレバーを固くなるまで何度か握る。 ピストンがディスクから離れているので、かなりやわらかい。

結構細かい泡がボコポコ出てきます。
これ、結構劇的に効果があり、結構固くなってきました。3回ぐらい繰り返しました。
指二本で、20mm程度だったスキマが30mm程度まで固くなりました。

ある程度やると、効果が少なくなって来ました
もっとしつこくやっていると、もうちょい抜けるかもって気もしますが・・・
どうせやるなら、キャリパを一度外し、清掃して気持ちよくニギニギしたい。

当初の目的である、レバーの固さも困らないレベルまで回復しました。ここで一旦切り上げることにしました
フルード抜き、エア抜き自体は、1時間ぐらいでした。
たぶん、慣れていると30分ぐらいで出来るかもネ。



上のほうに出た泡の残骸がある。
なかなか、出てきている時の泡を撮影するのは難しかった
穴が開いている部分から、2mmぐらいの大きい泡が出てきたり、煙のような細かい泡が出てきたり・・・
穴の左の鉄板の下から出てきたりしていた。
レバーをニギニギすると、ポコポコって出てきたりする
やっぱり、どこかにエアーが溜まっているんですねぇ・・・



今回の交換量これだけ

せっかく購入した注射器使えばよかったけど、エアー抜けちゃったので、面倒なので使わず

今回のまとめ

・液防御は、サランラップがいいかも 結構、液が飛び散る
・フルードを交換しただけだと、固くならない。やはり、エアーの要素?
・キャリパ押し戻しが効く が・・・ ピストン清掃してからがいいと思う
・新車のレバーの固さの状態がわからないので、なんともいえない
・緩まない程度にカンで締めれるとはいえ、正常な締め込み加減がわからないのが不安。やはり、トルクレンチで正規トルクを感じたい。

最後
検索すると、エア抜きの方法とかいろいろ書いてあるんだけど・・・なんでブレーキ回路にエアーが溜まるのか、エアーを抜いてどれぐらい固くなるのか、それを追求した記事があまりない。
エア抜きして、固くなったよかったね。で終了なのである。

原因の予想としては・・・
・ブレーキホースの劣化
・水分が入り込み、フルードに吸収される前に熱で水蒸気になり、気体となった
水分が入り込むと水蒸気になってしまうため、フルードは、水を吸収する成分を添付されている。吸収できる量に限界があるため、定期交換が必要となると思われる
・キャリパピストンのシール部劣化により、空気が入り込んでいる。

次回やるとしたら・・・

全フルード抜きからのエア抜きが、注射器なしで可能なのかテスト
キャリパダストシール、ピストンシール交換
ピストン部の劣化具合の確認
純正ホース入れ替えによる確認

パーツリスト入手
ブレーキ部 純正部品手配
トルクレンチ入手

かな。
とりあえず、エアーが抜けて固くなったので、パッド交換まで、このままかもしれません・・・

 

 

 


CBR250R ブレーキメンテ その4 トルクレンチ MTQL40N、キャリパピストンツール購入したので、ピストン清掃。もみ出しして、一度全フルードを抜いて交換してみた そして玉砕 25000km 2012.10.27

 


シグナル式のトルクレンチも購入しました
MTQL40N  5−40 のトルクが測定できます





MTQL40ってのは、5−40まで対応している そして、ケースがオマケについている
他の東日のトルクレンチでは、精度が3%なのだが、これは5%
最初、5%ってダメじゃんって思っていたが・・・実際、ビーム式のトルクレンチを使ってみて、あんまりそこまでの精度はイラネーなと実感したので、これを購入した。
ビーム式で十分なんだけど・・・プラグを交換する際に必要だなと思ったのと、やはり、カチっと鳴ったほうが作業が早いこと、小さいトルクを計れるトルクレンチが欲しかったので、購入したのだ

ケースつきで14000円前後
保証は、1年もしくは、10万回らしい・・・・
取っ手が樹脂タイプのものがあるが・・・ 正直、金属の安いタイプで十分だと思います。トルクが計測できればいいんです。


トルク調整の穴があります。


主目盛りと、ダイヤル部の目盛り
0.5刻みで調整できるんだけど・・・・実作業的には不要かもしれない。でも、それがクオリティですね

トルクレンチで何を管理しているかというと、ネジの締め具合です
ユーザーとしては、使っているうちに緩まず・・・・・ 、ねじ切れない程度に、締め付けられればいい
ただ、そういう手加減って個人差が有るので、難しい。
そこでトルクレンチの出番ってところです

実際、ネジがつぶれず、緩まないって範囲は、結構広いと思うんです。要はそこの範囲に入ればいいんです。
安物でも結構精度がいいらしい・・
でも、信用できるメーカーを購入しました。動かした時の感触がよかったのと、これはいけるという安心感が欲しかったので。


実際にビーム式(金属の曲がりぐあいでトルクを測定する器具)で何回か締め込んでみました
小さいネジは、締め込みすぎ・・・・・
大きなネジは、締め込み不足になる感じがしますね
あと、締め付けトルクって結構、オオザッパかも・・・って感じました
10%ぐらい強く締めてもいいかもしれません。ただ、なにも道具がないと、壊れるまで締めたり、緩むぐらいに締めたりしちゃうんですね


ロック機構


シグナル式と、ビーム式・・・・・
お互いに利点とメリットがあります

シグナル式
○ カチって合図でわかるので、ラクチン。目盛りを見ないでいい。狭い場所で作業がしやすい
× いちいちメモリをセットしないといけない

ビーム式
○ 設定不要。実際にメモリを見ながら締めるだけでいい。シンプルな構造なのでズレが発生しにくい
× 狭いところ、見えないところでは作業が難しい。又、工具自体が大きいので、入らない場合がある


出荷時の精度確認表
トルクが強いとブレが大きくなります
ただ、40が41になったからといって、実際の作業では・・・あんまり関係ないかと
ただし、エンジンなど締め付けトルクの違いで、性能が変わる場合は、重要になってくるかと

 

 

話しがそれました
最近、また、ブレーキがふにゃってしてきました
なんで、ふにゃってなるんでしょうか・・・・
道具もそろっているので、以前からやってみたかった、キャリパピストンのもみ出しをやってみました



まず、キャリパを外します

 


キャリパのピンのの状態


径が細くなると怖いので、本当に軽く研磨してあげました
どうしても取れない、傷がありました。パッドがあたっている場所ですね。

フィーリング面でドウノコウノって言うなら、こういうこすれるところってのは、やっぱ、交換ですね。今度注文しておきます。


結構汚れてます
水で洗うようです。
本当は、ホースを外したほうがいいのですが、ホースのワッシャーの新品などが無いので、外さずに作業します

ブレーキレバーを握ると、上側のシリンダーだけが、出てきました
指では全く動きません。シリンダーを動かすなら工具が必要です


ブレーキキャリパーピストンツール 2000円程度の道具です


ピストンの中に入れて、グリグリ引っ張ったり出来ます
ホースを外さずに、キャリパピストンを引き出したり、回したりできます

正式には、キャリパのホースを外し、圧縮空気で取り外すようです
でも、片方しか外れないので、結局、このツールが必要になるかも



ピストンの表面を清掃しました。
今回の目的は、ピストンの表面を清掃し、ピストンを押し戻せるようにすることです。
ピストンシリンダーの中にエアーが溜まっているんじゃないか・・・・ってのが、私の予想なんです

汚れたまま押し戻したら、ヨゴレが内部に入ってしまいます。
ヨゴレが内部に入らないように、そして密封するために、キャリパとピストンの間にゴムのパッキンが二重にあります。ヨゴレが付いたまま押し戻したら、それらのパッキンにダメージがいくんじゃないかなと・・・ そういうことで、今回の分解清掃です

ちなみに、キャリパピンにはシリコングリスを塗布しておきました


片側の動きの悪いピストンには、ヨゴレが付着していました。
マニュアルには、ブレーキフルードで清掃って書いてますね・・・


ちょいと気になったのが、この傷。何でしょうねぇ・・・
マニュアルではピストン径を計測とかかれてあります
25000キロで、ピストンはどれぐらい変形するものなのでしょうか。

ピストンは一つ1400円程度。基本、ゴムのパッキンしか接していないはずなので、磨耗はそんなに無いとは思いますけど・・・
OHするなら交換したほうがいいかもしれませんね。
相性とかあって交換すると逆に悪くなるかも・・・精度は高いのかな?この辺はむずかしいところです。
ま、次、考えて見ます


綺麗にしてから、ピストンをモミモミしてあげました。
外側のダストシールには、シリコングリスを塗布しているようなので、うっすらシリコングリスをつけて、モミモミフキフキ、モミモミしました
多少軽くなりました。

本当は一度ピストンを外してしまえば、内部構造が見えて面白いのですが、今回はやめておきました




ブレーキパッド ヨゴレていたので、清掃。。
でも、今考えると余計なことしたかも・・・。ブレーキダストで面が均一になっている可能性があるので・・・ 判断が難しいところですが、普通は清掃でしょうね

車体重量のせいなのか、なかなか減らないパッドです。このままだと5万キロぐらいもちそうです。もしかしたら、ディスクの方が削れているのかもしれませんね




キャリパのボルトは、ロックタイトが指定されているので、ちょっとだけ塗りました。
30N.mで締め込み。

せっかくなので、新しく購入したシグナル式トルクレンチで締め込み
ダイヤルセット時間を考えると・・・・ ビーム式の方が早いかもね。でもま、儀式みたいで楽しいので、いいか。
トルクレンチ、確認の為に、2回締め込みたくなります。
まあ、正式には「否」です。

が・・・実際、このキャリパの固定箇所では、30が32になろうが、35になろうが、実際は大丈夫だと思うんです。
そこまで本気にトルクにこだわるなら、ボルトの接触面は清掃し、まず半分ぐらいのトルクに設定して締め込んでから、正式トルクで締め込む・・・
まで、やらんといけないような気もします(笑)

話しは戻りますが、素人的には、締め忘れのほうが怖いので、複数回チェックでもいいかなと思います。

あと、どうしてもトルクレンチが無いなら、ボルトにマーキングしておいたらいいかもしれません。ボルトの締め付け位置でかなりの精度で再現するようです。闇雲に手トルクよりはいいかもしれませんね。ま、安いビーム式のトルクレンチぐらいは買ったほうが、スッキリしていいかとは思いますが・・。


キャリパを固定してから、ブレーキパッドを入れて、キャリパピンを入れます


5の六角のソケットは、間違えて1/2を購入してしまったからビーム式です。
3/8も購入しておかなければ。 
セットで買うのが理想なのですが、置く場所も少ないので、必要な工具を一つずつ購入していっています。
CBR250Rで結構つかうのが、5の六角レンチですね。
意外と使うソケットも少ないです。


さて、エア抜き
今回は、キャリパから全部液を抜き、エアーを入れた状態からのエア抜きにチャレンジしてみました
結構、苦労しました。


廃液タンクがこぼれそうで邪魔です。 あと、ホースを上向きにやれば、抜けるエアーが確認しやすくなります
ネットでの記事を思い出して、廃液ペットボトルを吊り下げてみました。ヒモがなかったので、ゴミ袋で代用・・・。

で、ここで失敗したなと思ったのが、キャリパブリードバルブの密封です。 完全に密封されていないのか、ブレーキフルードが少し漏れていました
ブレーキフルードで、タイヤは解けるんです。
あと、ディスクにも付着していたと思われます・・・・ これは、後で気が付きました
次回は、結束バンドで密封できるか、しっかり縛ってみたいと思います。

キャリパブリードバルブのネジからエアーが入る可能性があるから、バルブ部のネジにシリコンを塗る人もいるみたいです。
今回はやりませんでした

全抜きからのエア抜き


早速、エア抜き開始・・・・
レバーでやってみますが、ぜんぜん、液が出てくる気配なし。これは、かなり昔に経験済み
その際は、半泣きになって、ヤケクソでホースを口で吸い込みました。勿論、長いホースでですけど。
今は、シリンジ(注射器)があります。グイグイ吸い込めます(押し込むのもアリらしいです)
が・・・どうも、様子がおかしい・・・・ こんなに空気が入っているはずが無いぐらい、空気が出てきます
そうです。ホースの継ぎ目からが空気が入っているんです。やはり、しっかりホースを固定する必要がありますね。
まあ、おおよそ入ってくれた様子なので、シリンジでの吸い込みは、終了。

あとは、地味なエア抜き作業です
業務用のブリーダー(コンプレッサーの圧でグイグイ吸い込むヤツ)あと、自動供給装置があれば・・・・あっというまなんですけどねぇ・・・
ただ、最後は結局、ニギニギせんとダメらしいとか・・。実際、どうなんでしょうね。

ニギニギ開始
ある程度液を押し出し、エアーが出てこなくなったら、それ以上むやみに液を吸い出しても意味有りません。
これも経験済み。エアーを抜かない限り、フルードの無駄です。
キャリパーを押すと、フルードがキャリパーからリザーブへ逆流します。これがカナリ効果あります。



この穴と、鉄板の下から、モコモコ空気が出てきます。もしかして、リザーバー側にエアーが溜まっている??


前回を含めて、フルード排出量。


押し戻しを使ったエア抜き、ちょいとまとめてみました
押し戻しは、キャリパーのピストンが汚れていると、ブレーキシリンダーのピストンシールに悪影響があるかもしれないので、注意。サービスマニュアルには、パッドを取り外す際に押すようなので、大丈夫だと思いますけどね・・・。

1.マスターシリンダーのブレーキフルードを少し減らしておく
2.キャリパを上から押す、キャリパーからマスターシリンダーへフルードを逆流させる
3.しばらく時間を置く。引っかかっていた気泡がホースを昇っていくのを待つ。ハンドルを揺らすと気泡が出てくる時もある。
4.ブレーキレバーが重たくなるまで、レバーを握り、フルードをキャリパへ送り込む。 この時もなぜか、リザーブタンクの穴からエアーが出てくる
5.ブレーキレバーを握りホースに圧をかけながら、キャリパのブリードバルブを一瞬緩めて締める (いつものエア抜き) 数回エアーが出なくなるまでやる。
6.少し時間を空けて、2に戻る


押し戻してから、時間をちょいと空けるのがミソっぽいですね。時間を空けたほうが、ポコっと出てくる感じです。
車体を清掃したり、ほかの事をやっておきました。
泡が出なくなったのは、メモをやりながら、1時間ぐらいでした。
多分、次は要領が良くなるのでもっと速くなるかな・・。


町乗りで、制動を確認してから、山へテストに行きました

結果

めっちゃアバウトなのですが、二本指で握って25mmのスキマが35mmぐらいになりました
レバーの固さは、ある程度は良くなりました。しかし、残念ながら劇的には固さは改善せず。

やっぱり、ホースの劣化なのか、まだどこかにエアーが残っているのか?
ニンジャとか、NSF100の展示車両は、普通のゴムホースですけど、カチっとしていたんです。ゴムのブレーキホースでも、ある程度の固さは、結構いけるはず・・・かなと思うのですけどね・・・

ブレーキディスクが劣化して変形していると、タッチが変わるかもしれません。この辺、どうなんでしょうねぇ・・・

あと、失敗しているのが、ディスクに油分が残っていること。初期制動が悪くなりました。最後のディスクの脱脂が甘かった・・・。ブレーキフルードがホースから漏れて、少しタレ落ちていたので、その可能性が高いです。

いいと思ったのが、握ってから緩めるときのコントロールがやりやすい。弱い制動がやりやすい。
ただ単に制動力が弱っているだけかもしれません。また、良く脱脂してみます。



次回の課題


ブレーキホース純正品交換  ステンメッシュホースと悩み中。
キャリパピストンシール交換  ピストンを外してみたい 傷らしきものがあったピストンも交換するのがベストだろうなぁ
マスターシリンダー側のピストンも交換

こんなところでしょうね。

ホースが古くなってくると、ホースのスキマから、どうしても水分が進入してきて・・・・キャリパが高温になり水蒸気になってエアーになる・・・らしいです。
個人的に気になっているのが、だんだんとゆるくなってくる周期がみじかくなってくること。ホースもダメなんだと思いますが、キャリパのピストン部のシールが劣化すると密封が甘くなって、そこから入ってくるんじゃないかなって思うのですが、あくまで予想です。
パワーアップとはいかなくても、新車の感じに近づいてくれたらなあ・・・。ディスクをパッドまで交換すればバッチリなんですが、ちょっとお金がかかります。ディスクは意外と高いんですよ。なんと、25000円します。特殊な金属なのかなぁ・・・。

とりあえず、ネタ的には、純正のホース交換でしょうね。
次回まで、考えておきます。


5.cbr250r(MC41) プロト スゥェッジライン ステンメッシュブレーキホース(ステンタイプ) 取り付け 2012.11.3

ブレーキのストロークが大きくなって困っています。
ホースが怪しいと思い、ホースを交換してみることにします。

純正とどちらにするか、悩んだのですが・・・・
ポチっとステンメッシュホースを購入しちゃいました
ネットって危険です



メッシュホースはイロイロなメーカーと種類があるのですが、きっちりやっているっぽいプロト社製をチョイスしました
ホースの金具にはアルミと、ステンの2種類があります。

アルミはカラフルでオシャレです。安いです 定価で8000円ぐらい
ステンは、丈夫ですが、色は銀色のみです。ホースの色はクリアとグレーの二種があります 定価1万ぐらい
ネットでは、20%引きで売っているみたいです。


レースな人のブログを参考にさせて頂くと、アルミは壊れるらしいので、激しい人は、ステンが定番みたいです。
まあ、メーカーの人も壊れるものを売るとは思いませんが・・・・
丈夫なヤツがあるのなら、ってことで、ステンタイプにしました。
(プロト以外でも、金具がステンのものが売られていました キジマで定価が8000円。一回り安いです(付属品は無いのかも) 後で気が付きました)

ホースの色は、クリアとグレーがあります。グレーがかっこいいかなと思いましたが・・・・傷などをチェックするならクリアがいいと判断し、クリア。

ちなみに、純正ホースは、4000円程度。 





純正の2-3倍の値段ですねぇ・・ ま、いいか


フルードも入ってます


イチバンに心配なのが、交換して大丈夫なのか・・・ってこと。
パッケージには、イロイロとウンチクがかかれています。

 

 

 


内容物

 

せっかくなので、説明書
パッケージ捨てちゃったよ

 




SWAGEって、どういう意味なんでしょうね。
SWAGGERって単語は、威張った態度、いきな、しゃれた、 そんな意味みたいですね



ゴムが付属しています


左がマスター側 角度が浅くなっています


作業前に柔らかテスト 思いっきり握ると、こんな感じになります
走行中にこんなに握ることはありませんが・・・あんまりストロークが大きくなってくると、二本指で握れないんですよ



いちおう、巻いてます



前回、拭きわすれていたのでしょう、ブレーキフルードが付着した表面が解けていました
すこしがっくりですが、どうせ下取り値段は安いので、気にしません。




ブレーキフルードを抜いてから、ボルトを外します。
前回、漏れたブレーキフルードでブレーキが液まみれになったので、液漏れに慎重にやってます。



ホースが外れました

ぜんぜん、硬さが違います。
純正は、ホースに固定用のゴムが固定されていて、ずれないようになっています。
又、保護用に1-2mmぐらいの保護ホースが巻かれています。

ちゃんと取り付けられるのか、心配になってきました 


一発、コーヒー休憩します


左が付属のボルト 13mm。右が純正ボルト 12mm
13mmは、CBR250Rでは、使ったことがありません。部屋に取りに戻りました


純正の金具を取り外します。


付属のゴムを取り付けて、金具をいれました。

 


少し、金具とゴムがスカスカすぎるので、金具をすこしだけかしめて、スキマを減らしました。
ホースとゴムを何かの方法で固定したかったのですが、悩んだ末見送りました


ネットで見たところ、ゴムが付属していないホースの場合は、純正ホースのゴムを切って、新しいホースの固定に流用するみたいです

気になるのは、純正ではホースとゴムが接着されており、ホースが完全に指定位置に固定されるのですが、社外品では、すべって自由に動きます。
これが、結構気になります。


取り外し前のレイアウト 前から撮影したもの
サービスマニュアルの最初のほうに、ホースレイアウトの図があります
なるほど・・動く部分の前後をシッカリ固定しています。



借り組みしてみました
マスター側


下から見たところ
ストロークさせて、干渉しないか、確認しました


最後に、全部のネジを固定します

バンジョーボルト 2箇所  トルク 16N・m  (純正ボルトは、30なんですけどねぇ・・)
フィッティング部(バンジョーボルトとホースをつないでいるところ) 2箇所 トルク 12N・m
ホース固定部 マニュアルで表記無し。ネジの太さから、すこしオーバートルクで10N・mにしときました。

ここで、問題が
フィッティング部は、スパナじゃないと締められないので、トルク管理できないんです。
スパナ形状の、ソケットが必要になります。


しばし考えて・・・・

まず、バンジョーボルトを12N・mで締める
スパナで、バンジョーボルトを締め、12N・mの感触を確かめる。(小さいスパナだと、結構強めだった)
フィッティング部にて、覚えておいた感触+気持ち強めで締める(弱いと怖いので強めに締めるのは仕方ありません めちゃめちゃ締めるよりはマシです)

バンジョーボルトの方は、指定の16に増締め(潰しワッシャーなので、緩めると再利用できません)

私もある程度経験はあるので、ネジが壊れる手前で停めることができます。
手加減での締めは出来ると思いますが、それだけだと怖いので、身近なボルトで手トルク補正(笑)をかけました。

何にも基準がないより、マシかと思います。


純正では、ソケットだけでいけるようになっているので、誤算でした。
後日、スパナタイプのソケットも購入せんとあかんなぁ・・・。


あとは楽しいエア抜きです
序盤のエア抜きは、キャリパ押し戻しで、注射器を使わないで、アッサリクリアできました。
(ピストンが汚れていると押しちゃうと、だめです)

サイドスタンドにしたり、立てたり、ハンドルを揺らしたり・・・ あれこれやっていると、エアーが抜けました。
キャリパ押しが利きますね、何ででしょうね・・・。個人的には、パッキンが痛むと思うので、あんまり押したくないのですが。

片手、4本で思いきり握って、写真ぐらいになりました。明らかに硬くなってます
ホース交換の効果はあるようです


ただ、なにかスポンジーな感じ、遊びがあります・・・
ディスクの段つき磨耗?
キャリパが減ってピストンが多く出ているから?
キャリパの変形?
マスター側のピストン?
それとも、こんなもん?


峠で確認してきました

峠に行く前に、何度かブレーキに異常がないかを確認しつつ、移動。


気温11度 からだが温まってくるまで、だいぶ時間がかかりました


ガーデンパレスで、コーンポタージュを飲んで帰りました
寒いときにバイクに乗っていて、ホットドリンクはサイコーですね。

結論としては、メッシュホース、効果ありです

カチッとします。指が当たらないので、いい感じです
初期の1cmぐらいの遊びは消えません。なにか、他の要素があるのかもしれません。こういうもんなのかなぁ・・・

制動力自体も、脱脂したせいなのか、ディスクとパッドのあたりが良くなってきたのか、峠を走っていたら回復してきました。



ちょいと注意事項としては、一般向けという意味では純正ホースがベストだと思います。

メッシュホースは、握った分、ダイレクトに圧力が上昇するので、簡単に制動力の立ち上げることができます。ロックしやすくなります。
これは、道のコンディションがよく、精神集中して攻めているいるときは、とてもグッドです。ちょっとキュキュっていうぐらいが、イチバン減速できますし・・。

ただ、雨などで、ボンヤリしている時、疲れているときのパニックブレーキだと、この特性が仇になりますね。
ある程度のやわらかさがあったほうが、そういう条件が悪いとき、初期の強めの握り込みをやわらかく吸収してくれるので、ロックしにくくていいかと思います。
初期の握り込みが難しいです。そういう意味で、ABSはステキと思います。
ただし、ホンダ純正のようにやわらかくなりすぎて、ストロークが大きくなりすぎるのも困りますけどね。
シルバーウィングでも、いまのCBRでもそうなのですが、ストロークが大きくなるのは、何が原因なのでしょうか・・
やはり、部品の劣化なのかな


あと、固定という意味で、純正がベストに感じました。社外品は、ホース固定が純正に比べて少し甘いのが、どうしても気になります。ゴムとホースが完全に固定されていないので、ホースが動いて予想外の部分にぶつかりそうです。
そういう可能性をほとんどゼロにしているのが、純正ですね。
きっちり整備するレースならいいのですが、長期間(数年間)ノーチェックのツーリングでの使用なら、純正が安心かなと感じました。
私は、ちょいちょいチェックしてみようと思います。


乗って感じたのですが
タッチも大切ですけど、やはり、乗り手も大事ですね
一週間ぶりに乗って、おまけにバイクがイロイロ変化すると、リズムが狂って、それを補正するのに時間がかかります。
簡単に言うと、私にセンスがないだけなのですが・・・ 
マシンのパワーアップというより、できるだけマシン側を安定させ、リズムや感覚が狂わないようにしてコントロールに集中したほうが、速いんじゃないかなって気がします。
それで行きつくしたら、パワーアップするのも面白いと思いますが、使い切っていないのにアレコレ変化させすぎると、逆にダメな感じがします。


新車時のいい感じを取り戻して、維持できれば・・ と思います。
ブレーキは、ちょいといじると、急に制動力が減ったりします。難しいですね。チェーンでは、グリスアップや、張りを5mm変化させると、結構乗り味が変わります。ブレーキは、ほったらかしなんですよね。もしかしたら、結構、マメにやらないとダメなのかもしれません。

もうちょい、ブレーキ整備の基本を調べて、やってみるかもしれません。


6.cbr250r(MC41) ステンメッシュ峠走行テスト 走行2000kmのノーマル車両との比較 2012.11.10

けっこう、ガッツリ走ってきました
あれこれ触っていたパッドがなじんできたのか、油脂が取れてきたのか・・・・
結論としては、いい感じになりました

悪い状態だと、握り込んだ際、ブレーキレバーのストロークが大きくて、ハンドルを握っている指に当たりそうになる(2本指握り) 
もしくは、あまりにもストロークが大きくて、ちょっといい感じがしない
でした

ステンメッシュだと、初期制動はあんまり変わらないのですが、ストロークが減ります。
握り始めの初期は、ストロークがありますが、途中で硬くなり、それ以上レバーは動かなくなります。
それ以後は、圧力での調整になります。ブレーキディスクを指で押さえる感じですね。


Tさんにノーマルのいい状態に乗せてもらいました。2000km程度のCBRです
ある程度ストロークはありますが、握り込みに比例して、制動力が発揮する感じなんです。
初期からちゃんと制動力が出てくるし、ストロークはあるが、そんなに大きくないから、調整しやすい
ああ、そういえば、最初はこんな感じだったよな・・・・と、思い出しました

初期の制動の感触が、新しいノーマル車では良いんです。
この差ってなんだろうなぁ・・・
ブレーキホース、キャリパーの磨耗、ディスクの磨耗・・・・・
この辺を交換しないとだめなんだろうなって感じます


で、最終結論ですが・・・・

ステンメッシュのフィーリングに慣れて、現状、これでOKです!

ストロークが減り操作がシビアになる部分もありますが、力の加減をしやすい場所でレバーが止まってくれます。
具体的に言うと、+1cm手前という感じでしょうか?
これだったら、いけそうな感じです。作業する前の、スコスコ感は解消されました

ただ・・・・
新車に比べると、初期の食いつきというか・・・・制動の立ち上がり、リニア感は悪いですね
ディスクとか、パッド、ある程度は磨耗しているのです、少し段差が有ります。
今は、ある程度攻めれる感触に回復しましたので、ひとまず、一区切りとします。


パッドが無くなったとき、キャリパのパッキンと、マスターシリンダーのOH、ブレーキディスクの交換?してやろうと思っています。
恐らく4-5万キロになるでしょうね。


7.CBR250R ステンメッシュ交換後、その後の感想 2012.11.21

その後、タッチが良くなりました。もう一度書いておきます。

ブレーキの最大パワーは、変わりません。が、いい感じです。

私の少ない経験なのですが・・・ある程度磨耗したパッドを触ってしまうと、しばらくブレーキの効きが悪くなります。
キャリパーの位置を変えると、パッドとディスクの当たり面が悪くなってしまうのではないでしょうか?
しばらく走っていると、当たりが良くなってくるのかなぁ・・・そんな気がします。それとも、脱脂ミスかな・・。
またの整備の機会に検証してみたいところです。

ブレーキの感覚が、自転車のブレーキのタッチと似ているんです。

 

自転車といっても、スポーツ系のチャリです。
ワイヤーなので、初期の遊びがなくなると、あとは圧力だけのコントロールになります。私の自転車のブレーキは、遊びをギリギリにしてます。
だから、バイクでも、アチコチの遊びを出来るだけ少なくしたくなるんでしょうね。

自転車とバイクの関係は、結構深いかもしれません。
私が乗っているのはクロスバイクという、オフロード用自転車にオンロードタイヤがついた自転車です。フラットバーハンドルで、オンロード用にハンドルを切ってコンパクトなポジションにしてます。
曲がる感触、ブレーキング、バイクといっしょなんです。
さすがにエンジンが付いていないので、登りのコーナリングは楽しめませんが・・・下りや平地は面白いですね。体重移動で曲がります。
軽い前傾ですし、似ているなと感じます。
乗り方に関しては、自転車とバイク相互に影響を受けている感じです。 自転車で気づいたことをバイクで試してみたり、その逆もあったり。
峠で走るのが好きな人は、ぜひ、自転車にも乗ってみてください。おもしろいですよ。

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