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095_NC750X_ブースタープラグ(吸気温度を低く偽装して燃料を濃くする)を調査してみる 2017.12.21
ウダウダと自分が調査したことを書いています
思いついた順に書いているので、うまくまとめられていないと思います、
実用的ではないかも、すんません
■きっかけ
掲示板でほっぺさんに教えてもらいました
吸気温度センサーを補正し、低気温だと思わせることで、燃調を濃くするアイテムのようです
実際にかなり効果があるとのことです
ブースタープラグ
国内外メーカー車種を問わず つけられている方は結構いらっしゃるようです
W800は取付けて1万キロ以上走ってますがすごく良いです 良いところしか見えません笑
それまで3速に落として登っていた坂が5速のままで登れたりしてます
呼称800ccなのに力がないように感じて乗換も考えたときもありました
RC90に取付けると 呼称750ccが800ccくらいに感じられました しいて よくないところは・・
車載・瞬間燃費計 まぼろしの瞬間燃費「80km/L」が「60km/L」になったくらいです笑
実燃費はほとんど変わらないようです
DCTよりもMTのほうが力強さとか燃費の違いは感じやすいかもしれません
ぜひ追試おねがいします
引用させていただきました
気にになりますねー
ちょっと調べてみることにしました
■ブースタープラグを調べてみた
ブースタープラグ http://boosterplug.jp
ミソとしては、
この機器自体に温度センサーがあり、外気温に応じて補正することで、一定の燃調補正を再現するようです
直列抵抗を入れてしまうと・・・
−10度 2%
0度 3.5%
10度 4%
20度 6%
30度 8%
40度 10%
このように、夏はかなり濃いめになってしまうようです
−30度というのは、ありえないので、ここには書きません(笑)
ブースターケーブルは、
追加装置自体に温度センサーを搭載
どの温度でも6%程度の一定の補正値になるようにしているようです
電源を不要?にし、電気回路をうまく使って、燃料噴射率+6% を再現しているようです
これを考えた人は、頭はいいと思います
価格は2万だそうです・・・ 5000円ぐらいなら試したいけど・・・
なんとか自作できないかなぁ・・・
仕組みが知りたくなってきました
アメリカのサイトでは・・・ 160ドル 日本の価格はそんなにボッタクリではなさそうですね。
NC700フォーラムでも話題があるようです。 英語読めん・・・Thread: Boosterplug anyone ?
■気になること O2センサー補正でキャンセルされるのでは・・
今のバイクは、排ガス中の酸素残量をチェックし、理想空燃比となるように補正をかけています
気温変動で濃くなった場合は、O2センサー側の補正がかかるんでは・・・と思うのですが、どうなんでしょう
この辺は、ブラックボックスですし、本気でやるなら空燃比を計測するツールとか必要になりますねー
素人的には、やってみて濃くなって良くなるのであれば、それはそれでよいのかもしれません
追記 あとで記述しておりますが、 O2センサーで補正される時と、補正されないときがあるようです
■気になること2 リッチ領域がさらにリッチに
常に理論空燃比で動いているわけではないようです
一時的に濃くなる場合もあります
濃くなりすぎてしまうのではないでしょうか・・・ と思うのですが・・・
6%がミソなのかもしれませんね
追記 ネットで調べてみると、低回転では調子が良いが、高回転でちょっと回転が重たくなる的な感想がありました
高回転で、十分に燃料を吹いているバイクの場合、高回転で濃くなりすぎるかもしれませんね。 ススとかが出るみたいです
そういえば、昔のバイクは、マフラーにススが出てましたね
■ブースタープラグの効果の理由
排ガス規制逃れです
多少濃い目の方がパワーが出るのですが、環境の為に薄めに吹いているようです。
又、排ガスの浄化の為に触媒をうまく使うには、特定の比率で燃料を燃やす必要があるようです
出力空燃比 1:13.8 一番トルクがでる
理想空燃比 1:14.7
この差分が6%だそうです 確かに計算すると6%ですな
車検の時は、戻さないと検査でひっかかるんじゃないかなぁ・・・ どうなんでしょう
02センサー補正モードで測定さえるのなら、問題ないかもしれませんね。
環境規制でパワーダウンしたバイクが多くありました。
おそらく、この空燃比制御のセッティングを変えたんでしょうね
素人計算ですが、6%燃料が少なくなるんだから、6%パワー低下なのかなぁ・・ そんなに単純じゃないかな
■自作している人っていないのかなぁ・・・
GOOGLE先生で検索してみました
ブースタープラグ 自作 (笑)
出てきました!!
Diary of my motorcycle life
F650GS 燃料エンリッチャー検討 (吸気温度センサー騙し、ブースタープラグもどき自作検討、その2
頭が良い人ですね!
とても参考になりました
ブースタープラグの正体は、
いい塩梅の補正量を持つサーミスタを直列につないでいるだけ・・
の可能性が高いですね(微調整で抵抗とか入っている??)
コネクターが付属していて、配線改造せずに取り付けられたり、うまい塩梅のサーミスターの選定にノウハウがあります
勉強したり、試行錯誤するには、時間がかかります。
オッサンの貴重な時間ですから、 そこに2万円の価値はあると思われます。
でも、自分はひねくれものなんで、もうちょっと考えてみます・・・(笑)
■オープンループとクローズループ
燃料噴射について調べていると、オープンとクローズの用語が出てきました
オープンループとは、吸気温度、圧力センサーなど外的要因で燃料補正するモード
クローズループとは、オープンモードに加え、 排気ガスのO2センサーをチェックし、燃料補正を行うモード
巡行状態など、理想空燃比状態となるのは、クローズループなんでしょうね。
燃料も必要最低限に調整されるため、燃費が良くなります
気温センサーで増量したとしても、補正されてしまうと思われます。
急加速や、発進などは、どうなんでしょう。おそらくオープンループかもしれません。
吸気温度に補正した場合には、オープンループが効いてくると思われます
ただ、メーカーがちゃんと濃くしている場合は・・・ 濃すぎる状態となっちゃうかもしれませんね
ネットで見た感じでは、高回転のフルパワー状態だと、かなり濃いようです
逆に、低回転だと薄めみたいですね。
O2センサーの電圧をチェックすれば、オープンループか、クローズループかを認識できそうです
うーん、そこまでやるかなぁ・・・
配線はあんまりいじりたくないですね(笑)
■NC700 スカブ650 セロー250 CBR250R(MC41) 吸気温度センサーについて調査
吸気温度センサーについて、いろいろ調べてみました
所有しているサービスマニュアルより
NC700 吸気センサー
20度 2.2-2,7kΩ (電圧 2.7-3.1)
NC700 水温センサー
20度 ? (電圧 2.7-3.1V)
40度 1.0ー1.3kΩ (?)
スカブ650の吸気&水温センサー 同じと明記されている
20度 2.45kΩ
50度 0.811kΩ
80度 0.318kΩ
110度 0.142kΩ
http://keisan.casio.jp/exec/user/1297687370 こちらで計算したところ、B定数は、3.491-3.56でした
セロー250 XT250
20度 2.5-2.9kΩ
CBR250R MC41
吸気
20度 1.13-1.88kΩ
水温 (交換基準 基準値10%超)
50度 6.8-7.4
80度 2.1-2.7kΩ
いろいろですなぁ・・・・
どうやら、センサーに、5Vが加えられ、 ECM側は電圧を測定してるようですねー
一つ気になるのが・・・ 2.2−2.7って結構幅がありますねー
2.7というと、 2.2 の 20%増しになります
この数字の意味を確認する必要もありますが・・・ (結構ぶれるのかもしれませんね)
規定範囲内の補正ってのもアリかもしれませんねー ちょい濃いめ(笑)
■吸気温度センサー 調査 NTCサーミスタ ?
おそらく、NCTサーミスターを使用していると思われます
2.7
Negative Temperature Coefficient Thermistor 負特性サーミスタ
負特性 = 温度が上昇するほど、抵抗値が下がる
wiki サーミスタ
村田製作所 NTCサーミスタ基本機能
温度変化に対しての抵抗値変化 1度の変化につき、 3−5%
■NTCサーミスタ スカブ650にて、 温度と抵抗値の関係を調べる
残念ながら、NC700のマニュアルでは、 20度の時の抵抗値しか表記されていない
サーミスタの特性を表すB定数は求められそうもない
これをやるなら、実測するしかなさそうだ。 (もしくは、センサーの型番を読む)
スカブ650は、多くのデーターを公表してくれているので、B定数が計算し、 温度と抵抗値の表を作成してみたいと思う
スカブ650の水温&気温の基準値
20度 2.45kΩ
50度 0.811kΩ
80度 0.318kΩ
110度 0.142kΩ
NTCサーミスタのB定数の算出 (2点で算出できる)
B定数は、3500の様子ですねー
NTCサーミスタの温度特性(B定数による計算)
こんなのができるんですねー 便利です!
■スカブ650で 温度センサーを5度10度15度するのを計算してみた(ついでに、どのサイミスタを直列にしたらいいのかも)
スカブの吸気温度センサーのデーター (もし、NC用も2点の温度と抵抗が判れば、NC用も作成可能)
NTCサーミスタのB定数の算出 (2点で算出できる)
NTCサーミスタの温度特性(B定数による計算)
この数式を使って表を作ってみました
まず、 実気温の時の、抵抗値が判明
5度低いと思わせたいとき、追加する抵抗値を計算しました
この特性を表すサイミスタのB値を計算 ・・・ 4182と算出されました。
こんな都合がいいサイミスタは無いと思いますので、
ブースタープラグは何らかの方法でうまく補正しているのかもしれません
■シンプルに抵抗で温度センサーをマイナス補正する?
サイミスタ追加の補正は、理屈はわかりました。
しかし・・・実際にやるには、丁度良いサイミスタが必要ですね。
ブースタープラグは、どうやっているんでしょうねぇ・・・
お安く試してみるのなら・・・
抵抗を直列につなげてみて、少しだけ濃くしてみてどうなるのか・・って気になります
気温変動に自動では対応できませんが、カチカチっとロータリースイッチで、 0−15度 15度ー25度 25度ー40度 的な3段ぐらいには、簡単にできそうな感じがします
センサーロガー的なものを装着し、各種状態を確認しながら、吸気温度をいじくったりすると面白いかもしれませんねー
バイクが、どういう動きをしているのかって、ちょいと興味があります
とりあえず、抵抗をどのようにやってみるといけるのか、考えてみます
NCの気温センサーの B定数 もしくは、 2−3点の抵抗値欲しいところですねー
つづく?