02.6万キロ Vベルト&ドライブフェイス交換レポート 2005.03.13 よっちさん

とある休日、高速を120〜130`程度で走っていると急にVランプが点灯し ました。 「あれ!、またか・・・」と思いSAでリセット、再び走り出すとまた点灯する ではありませんか 考えてみれば、今のベルトに交換してからVランプがつくの3度目か4度目です。 その都度、リセットしては走っていたのですがちょっと心配になってきたので ベルトを交換することにしました。 (さかな追記 Vランプは、一定距離で点灯する。それ以外に、ベルトのすべりなどを感知したら点灯する。)

前回交換したのが確か2万8千キロぐらいだったので、3万キロちょっともったことに なります。 いつもお世話になっているRBにベルト交換を頼みに行くと・・・ 「この距離でベルトだけ交換したら、加速のバランス(フィーリング)崩れちゃいますよ!」と言われ ドライブフェイス一式も交換するように強く勧められました。 さかなさんは9万キロぐらいで交換されてたので、ちょっと早いかと思い躊躇して いると、 「工賃はベルト交換のみと全く同じなので、部品代の1万円アップだけで済みまよ」とのこと。 ついでに、フェイス一式も交換することにしました。
ここでTさんを発見!・・・余談です (笑)

後日、部品が届いたとのことで交換に行ってきました。 作業時間は2時間程度。 あらかじめ、さかなさんの「銀翼メンテ日記」を参考にして 駆動系でチェックして欲しいところを箇条書きにし、サービスの人に 渡しておきました。 30分ほどするとサービスの人が「残量、目視されます?」と言って 取り外したクラッチを見せてくれました。 ノギスで残量を測ると残り2.5ミリぐらいです。 標準が4.0ミリ、 使用限度が1.0ミリなので、あと1.5ミリ使えます。

 ここで一つの発見がありま した! 実はこの銀翼、例のキュルキュル音で2万2千キロぐらいの時に クラッチをクレームで新品に交換しております。 すなわち、逆算すると3万8千キロで1.5ミリ消耗 = 7万6千`で 3.0ミリ消耗 = 使用限度  という計算になります。 通勤でも使用しておりますので、どうしても街乗り中心に なってしまうのですが、その場合10万キロもたないのでは ないでしょうか?    (写真撮るの忘れました!) 使用状況にもよりますが、街乗り中心の方は、7〜8万キロで 一度チェックされることをお勧めします。(さかな追記 私の場合、ツーリング中心なので、十分10万キロもちそうです)


作業も無事終了して、取り外した部品一式をもらって帰ってきました。(^_^)
目指せ!10万キロです。 (笑)冬の間はそれが唯一のモチベーションだったりします。

交換した部品一式です。
むかって 右目:ムーバブルドライブフェイス 左目:ドライブプーリーフェイス 鼻 :スライドピース(4個) 口 :ウエイトローラー(8個) 輪郭:Vベルト フェース類だけに、顔ができちゃいました。 (スンマセン!しょうもなくて)
*後日、ランププレートを交換し忘れていることに気づきました。


ドライブプーリーフェイス


ドライブプーリーフェイスのすき間

ドライブプーリーフェイスとそのすき間です。 もっと削れているものかと思っておりましたが、それほどでもないようです。 原付や125ccクラススクーターなんかだと、もっと段差ができたりするのですが

 


ムーバブルドライブフェイス


ムーバブルドライブフェイス

ムーバブルドライブフェイスとそのすき間です。 こちらはプーリーほど削れてないようです



ボスの当たり面
ドライブフェースボスのあたり面です。 特に変な磨耗はしてなかったみたいなので ボスは再使用しました。


ウエイトローラー

ウエイトローラーです。 標準27.92〜28.08ミリ 使用限度27.5ミリ以下交換となっております (海外使用では外径が違うのでしょうか?(さかな追記 外径一緒であった記憶があります)) 測ってみると28ミリ、ほとんど削れてません! これにはちょっとビックリしました。 8個とも、変な磨耗状況は見られず外周もいたって 滑らかです。 (2万8千キロ時に交換しております) ちなみに今回も海外仕様27グラムにしました。

 


ウエイトローラーのあたり面

ウエイトローラーのあたり面です。 こっちの方が削れてるような気がします。 少し段差もありました。


スライドピース

スライドピースです。 ランププレートとの接触部分がくぼんでます

Vベルトです。 ちょっと見ただけでもだいぶくたびれているような気がします。 標準28ミリ、使用限度27ミリとなっております 測ってみると25ミリ。 ただし、この測り方は正確なやり方ではありません。 おそらく使用限度ギリギリか26ミリといったところでしょうか? 一時期、切れるまで乗ってみようと人柱を目指していたのですが(^_^;) 少なくとも3万2千キロは持ちました。 新品部品との比較画像がないので、なんとも言えませんが 私の場合ベルトの磨耗がフィーリング悪化の一番の原因だったと思います。 今後は規定距離数で交換しようと考えております。

 

リフレッシュ後のインプレ
乗った感想ですが、少し大げさな表現を使うと 交換前は停止状態から加速する時に、ベルトが滑っているような感覚があり スロットルもそれなりに開けてやらないと前へ進んでくれないような感じでした。 音も結構うるさかったですし、エンブレもひどかったような気が します。 また、高速での巡航の際はけっこう肩が凝りました。

交換後は、少ないスロットル開度で滑らかにグイグイ加速していくような感覚になり、音も静かになりました。 体感ではっきりと加速の向上がみられ、信号待ちで無意味に加速を繰り返してしまいます (笑)

きっちりと確認できたのは、燃費と回転数でした。
(交換前) 燃費 : 13〜14キロ 100`      (定常走行) : 5000回転
(交換後) 燃費 : 15.6キロ            (直近) 100`(定常走行) : 4700回転


やはり、気持ちよく長く乗るには定期的なメンテナンスをおこたってはダメだ というのを今回あらためて実感しました。 個々の部品はミリ単位の消耗でも、感覚レベルでは大きな違いとなってあらわれてしまうというのが率直な感想です。 最後に、さかなさんの「銀翼メンテ日記」ならびに、えむさんの 「駆動系分解整備写真」はとても参考になりました ありがとうございます。 いままで何のトラブルもなく乗ってこれたのもさかなさんのHPのおかげと 感謝しております。 まだまだ先は長いですが、とりあえず私も10万キロ目指して頑張ってみます。 とあるクラブも準備中? とのことですので楽しみにしております (^・^) このレポが他の方々にとって少しでも参考になれば幸いです。
以上

追記
思い切ってリフレッシュしても何日かたつと慣れてしまって 気になるところも出てきたりします・・・ こんなものでしょうか? さかなさんのおっしゃるとおり、一定の距離で前後をごっそり交換するのがベストのような気がします。 今日ちょっと時間が取れたので3時間ほど走りに行ってきたのですが、 交換直後とくらべてなんだかおかしいフィーリングです・・・ 新品ベルトが馴染んできたからかな? とも思いましたが 加速時に駆動力がロスしている(滑っている?)気がしてなりません ドライブ側だけ交換したのでバランスが崩れたのかもしれません。 いつものようにさかなさんの「銀翼メンテ日記」とサービスマニュアルを見ながら思ったのですが、どうやらクラッチスプリング(ドリブンフェース スプリング)が怪しい気がします。 使用限度:102.7ミリ以下交換(国内) となっておりますが・・・ クラッチ交換の際は、ぜひともそのあたりの詳細なレポート期待しております。 今後とも頼りにしておりますよー! (^_^) では♪

さかなの勝手なコメント
詳細なレポートありがとうございました。
重複する部分もありますが、逆に、重複する情報から、私の情報が偏った情報ではないことが判明して確実な情報になります。非常に貴重な情報ありがとうございました。よっちさんの銀翼は、通勤バトルに使用されての磨耗状況なので、非常に参考になります。クラッチは、使用状況では10万キロもたないようですね。
私の最近の結論は5万キロ程度で駆動系総とっかえをオススメしております。
その理由は、ほんの少しの削れを人間は違和感として感じてしまうようです。どの部品の削れが違和感を感じるのか判別するのは非常に難しく、手間もかかります。(私もよっちさんもあーだこーだと悩んでます)。ですので、以後の方でフィーリングを重視される方は、ぜひゴッソリ交換をオススメします。維持費を優先される方は、チョクチョク点検して規定以上の磨耗になったときに交換されると経済的かと思います。

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