44.★バイク考察1 排気量 2003.08.10

理想のバイクを求めて今日も逝く
オッサンが勝手にTXTファイルにまとめております

今回は、排気量・エンジン形式について考察してみることにした

 

パワーはあんまり意味が無い

最近、あまり言われなくなったのが、最高出力です。
むやみに最高値をいわず、特性を語るようになってきました。
日本も熟成してきたんですね。

確かに、最高出力が高いと、加速も早く。最高速も高くなります。
ただし・・・最高出力を発揮する高回転域をちゃんと使いきればの話です。

実際にツーリングや峠走行で最高馬力を発揮できるのは、ほんの一瞬です。高速道路での最高速アタックの瞬間か、峠の上り坂でレブリミット近くまでふかしきった際、やっとこさカタログスペックの馬力が出るのではないでしょうか?

大きな問題が、回転数を上昇させないとパワーが出てこないことです。壊れたおもちゃみたいに元気にいつもレブリミット回している方々はいいのですが、そんな人はあんまりいません。高回転をキープするとエンジンはうるさいし、ギクシャクするし、燃費も落ちます。
実際には、必要なときにシフトダウン、それも2段も3段も落として、やっとパワーの出る領域に入れることができます。結構面倒で、スキが沢山できます。元気なときはいいのですが、めんどくさくて疲れるのです。思いどうりに加速したいのが目的なのに、ミッションをガチャガチャ操作することが目的になっちゃってます。これがイヤになったので、AT乗りになっちゃったのですけど。

とりあえず、シフトの煩雑さを解決する方法の一つに、大排気量化が有ります。高回転型の直四でも、低回転で十分なトルクが出てきますので、頻繁に高回転まで回さなくても、十分走るのです。ストレスが溜まりません。 でも、その使い方をやっていると最高馬力なんて全く使っていないのです。結局のところ、最高馬力は目安にはなりますが、バイクのツーリング用途に関してはあんまり当てにならないのです。

 

必要なパワー(トルク)を簡単に引き出せること

官能的な側面を重要視しなければ、 低回転域からフラットに図太いトルクが出てくればいいのです。

私の勝手な大体の目安なんですけど・・・
「 急な上り坂で、30キロ程度の低速から60−80キロまで簡単に加速できる能力」
「高速道路で100−150キロ加速ができる能力」

があれば十分です。結局0−150キロの範囲に簡単に速度を持っていければいいのです。
大切なのは180キロ出せるとかではありません。簡単に目標速度に短時間で加速できるか否かです。
180キロ出すだけなら250でも出せます。

私の乏しい経験から排気量別に述べてみると・・・

50cc  2スト単気筒   
かなり辛い。上りで30−40キロぐらいしか出ない。ミッション車で、平地でがんばると100キロでる。

250cc 直4気筒  CBR250Rなど     
超高回転(15000とか)を使い切れば上りでナントカ加速できる。でも、非常に疲れる。パワーバンドを外すと地獄。高回転でカバーできるので、高速では170キロぐらい出てしまったりする。

250cc 単気筒
60キロ程度までなら、トルク特性と軽量さで4気筒より楽に快適に登ってしまう。荒れた低速コーナーなら大排気量も食える。しかし、ちょっと速度を上げると頭打ちになる。 登板車線の追い越しは絶望。高速巡航も80−100キロが無難。燃費良好で財布と地球にやさしい。一般道メインならベストかもしれない。

400cc 4気筒 NC30 CB400SF
高回転さえキープできれば、ほぼ思い通りの加速ができる。3000−4000の低速域に厚いトルクがある場合があり、そこで対応できる限りでは結構快適に走る。しかし、それ以上に加速したい場合は高回転にしてやる必要がある。特に登りをのんびり(60−70)走るとき、もうちょっと低速トルクが足りず、シフトダウンで高回転を使う必要がある。その際の変速が結構うっとうしかったりする。 燃費は20前後走るので合格。

400cc Vツイン
中低速の常用域にかなり太いトルクを発生する。4気筒の最高回転並のトルクを発生しているため、峠の上りでは4気筒よりラクチンに登ることができる。60キロ程度では、シフトチェンジをサボってもトコトコ登っていくので快適で不満も無い。しかし、登板車線での追い越しで80キロを瞬間的に出したくなると、ヤッパリ辛い。この場合は、4気筒に軍配があがる。燃費とその重さ、そして急がせないエンジンフィーリングから、日本での一般道をのんびり走るにはベストバランスに近い。

600ー750 Vツイン
乗ったこと無いのですが・・峠の上りで100キロなんて望まなければ、十分走りそう。
一度乗ってみたいエンジン。 トルクもワイドなので、ミッションを楽しめると思う。

600cc 並列  AT(銀翼)
海外仕様にすると、上りの加速も合格点。 自動変速のため、ミッションにすれば1ランク上野排気量に相当する加速性能があると思う。ATだとおそいだろ?と思われるかもしれないが、ATはクラッチのスキが少ない分、一般の技量の人間が乗る分にはATが早い。
贅沢を言えばきりが無いが、ふけあがる感覚が、うるさく感じるときがある(笑)思っているよりエンジンが回りすぎの感といったらいいかもしれない。もう少し排気量が上がれば、そうでもなくなるかも。

1100cc 直四 BB
この辺まで来ると、激烈に早い。人間の制御を超える加速ができる。
4気筒の少ない低速トルクでも、大きな排気量で十分走っちゃいます。 燃費も結構いいみたい

1300cc V4 パンヨーロピアン & ゴールドウイング 1.8 水平対抗
極太フラットトルクでズイズイ走ります。どこにギヤを入れていいのかわからないのが、不満?(笑)
高速は、電車の如し。
このクラスになると、排気量が大きい分、燃費などがそれなりに悪くなってきます。
車体も維持費もそれなりに覚悟が必要ですね。


パワーも重要だがそれだけでもない

どれが一番いいか・・・は難しいところです
パワーだけではない、プラスアルファーの部分があるからです

結局、不満を感じさせなければ、パワーは少なくていいのです
「パワーがあるから満足」、ではなく、「満足の要素の一つに十分なパワーがある。」
だと思うのです。せかさせるバイクは、いくらパワーが有っても足りません。

ツーリングに関して重要な要素は・・・  

私の場合の理想。

1.高速をストレス無く安全に走行できる 100−150巡航&その領域での加速と巡航能力
2.60キロ巡航程度で、せかされず楽しいフィーリング
3.0発進がラクチン
4.燃費20以上 最低でも15以上


ホカニモイロイロありますが・・・なかなか、全部を満足させるものは、少ないですね。
どこかで妥協するしかなさそうです。
そして、最後は実際に付き合ってみないと判りません。

個人的には、比較的低回転で必要十分なパワーを出してくれる大排気量エンジンが、ツーリングのバイクで理想かなと思っています。

ミッションなら、600−750のVツインが面白そうです
アフリカツイン、トランザルプ、Deauville、シャドウ750 ってとこでしょうか・・・

ATならば、大排気量4気筒のATってのが、フィーリングに興味シンシンです。

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