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44_10000キロ走行してスカブ650の感想  2007.08.11

3月ごろ購入 夏の北海道の際に10000キロを超えました
以前に比べると長距離の頻度が減っている為、ペースは遅くなっています。
1万走ると、大体スカイウェイブ650の全体像が見えてきたような気がします
全部見えてきたとき、カスタマイズをし尽くして自分好みに仕上げたときが、乗り換えの時期だったりするんですけどね。

以前書いていることと違っていたり、同じことを書いていたりするかもしれません。が、そういうことだっということでお願いします。

 

電子制御を使いこなす必要がある
Dモードだけでも十分走ります。
街中では、ちょっとギクシャクする場面もありますが、ツーリングのほとんどの状況で問題のない出来です
Dモードの特性としては、やはり、同じ速度での巡航が苦手のようです。
苦手というより、機械としての限界かもしれません。
Dモードはどちらかというと、アクティブな速度変化に対応するようにセッティングされていますので、一定速度巡航ではどうしてもギヤが低く感じます。
そういう時は、マニュアルシフトで高いギヤ比に固定することで、マアマア対応できます。

銀翼、TMAXは、非常によく出来てます。しかし、このあたりの融通が利きません。この部分に関しては、電子制御万歳といったところです
スカブのデメリットとしては、変速がナチュラルではないということです。ギクシャクして違和感がある領域が残っています。
TMAX、銀翼の機械式では、ギヤ比固定という技は使えない代わりに、スムーズな変速を行えます。
ですので、簡単に電子制御万歳!と叫ぶわけにはいきません。
違和感のあるフィーリング、重量増によるパワーウェイトレシオの低下、この二点で、峠のコース次第では、確実に銀翼、TMAXには苦戦すると思います。

使いこなしは厳しいが、慣れると独特の世界があるSECVT

スカブの変速システムは、ホンダ(フォルツァ)、ヤマハ(マジェ)のシステムとは、対を成す使いにくさがあります(笑)
まず、ボタンが押しにくい。
キーがイロイロあり、操作しにくい。
ホンダ、ヤマハに比べ、直感で動かない
左ハンドルのキーの操作が難しく、「俺にはもう無理」って思う人も多いかもしれません

以前にも書きましたが・・
「根性と練習で操作を覚えろ」
です(笑)

オート/マニュアル切り替えキー  パワーモードキー +とーキー
もう、自由自在に操作できるように体が覚えるまで練習するしかありません。
まるで、プレステのロボットゲーム(あえて名を出すならアーマードコア)のようです
こんなに忙しいのなら、フツウのマニュアルミッションのほうが楽かも・・と思う時もあります

走行していて、その状況でいい感じのモードがあるのです
「そろそろ下りのタイトコーナー、ここはパワーモード」
「流して走る峠・・・Dモードがいいな」
「高速で巡航・・マニュアルシフトでOD」
「町乗りで60巡航 でマニュアルシフト>OD 赤信号が見えたらドライブモードに変速して滑らかなエンブレ、発信して50キロぐらいまで加速したらマニュアルモードにしてOD」

まあ、ここではこれだ!ってのを覚えるまで、苦労しました
Dモードだけでも十分走るんですけどね
あのモードで走りたいとわかってくると、切り替えたくなります


絶対的にパワーウェイトレシオが苦しい

平地では結構いい感じで走るのですが、急勾配の峠、高速で150キロレベルではかなりパワー不足を感じます
高速では、銀翼やTMAXの方が軽く感じます。スカブ650の排気量の優位性も、重さと大きな風防で吸収されてしまいます。私の感覚では、銀やTMAXのほうが軽く加速していたかな・・と感じる場面が多い。
特に急勾配の峠では、重さに対してのパワーが問われます。いや、それがすべてです。
パワーウェイトレシオ、トルクウェイトレシトが高い銀翼のほうが早い!っとおもえるときもあります
特に銀翼は、低速域立ち上がりのコーナーで、トルクの出方と変速機、タイヤ、フレームのマッチングが絶妙で、リヤタイヤを少しスライドさせつつ走るような楽しい感覚がありました。
銀翼とスカブを同じコースで乗り比べていないのでよくわからない部分もありますが・・

足回りががっしりしている
初期型の銀翼に乗っていたのですが、ジムカーナ的なフルバンクの旋回をおこなう際、車体をバンクさせていくと急に切れ込む傾向がありました。急にラインの具合が代わるので、銀翼では結構コツが必要でした。
そのコツとは、コーナーの入り口の曲がりはじめで一気にバンクさせ、フレームに加重をかけ、一発でひねった状態にしてやるのです。バンク中に大きな変化があると怖くなって倒せないのです。一気に固めてしまえばいい感じでした。中低速に強いパワーがある銀翼ではこれがベストかなと感じていました
まあ、これは、あくまでも私のイメージです。あと、後期の銀翼では剛性が見直されていますので、バンクの変化は変わっているかもしれません。

本題のスカブですが、かなり剛性感があります
銀翼=バイアス スカブ=ラジアル のタイヤの差があるかもしれませんが、バンクさせても安定しています。
特に、微小バンク、ちょっとだけ車体を曲げる際のラインコントロールがダイレクトで楽です。銀翼では、ほんの少し滑らかに曲がるのが結構難しかったと記憶しています。(私が下手なせいもありますが)
スカブは、ラインに乗せるのが楽で、楽しく走れます。

ただ、いいところばかりではありません
先ほど述べた車体の重さの割りにパワーがないので、どうしてもコーナーで無理しがちで危険なライン(ファーストイン・ファーストアウト)をとってしまうこと
バンクさせた際、ミョーに早く接地するのでびっくりしてしまうこと(最近では、あまりバンクさせなくなりあたらなくなりました)
この二点があります。
それを差し引いても、交差点などの急カーブ?でもレールに乗ったようなラインを描けるので、面白いなと思います。
フツウのバイクもこんな感じなのかなぁ・・もしかしたら、少しだけバイクの乗り方に慣れてきたのかもしれません


スクーターを買う意味
とっても残念なのですが、400cc以上の大型バイクをじっくりと走りこんだことがありません。
十分なパワーがあるバイクだと、背筋に電気が走るようバイクと一体となり、にコーナーを駆け抜けることが出来て面白いのかなぁ・・
と、気になる部分はあります

正直言いますと、スカブ650・・いや、スクーターはかなり動力性能は低いです。
タイヤも小さいですし、車体も重たく、エンジンもパワーがありません。
その代わり、十分な風防や、積載能力、急激な加減速で威力を発揮するATがあります
私が求めているバランスでは、やはりベストな一台ですね

国産
100万以内
楽なポジション
荷物を積載できる
風防がある

欲張った条件を満たすものは、大型スクーターになるんです。
今回の選択では、荷物を車体積載、100万程度の価格 この二つが決め手でした
今では、走りを優先するなら、荷物積載は妥協してもいいのか・・・と悩む部分もあります
走りが好きな人は、スクーターではなく、フツウのバイクをお勧めします(乗ったことがありませんが・・)
純粋にパワーウェイトレシオで、ATバイクは、マニュアルバイクには勝てないと思います。

AT党のようにおもわれるかもしれませんが、マニュアルミッション派だったりします
但し、
ちゃんとできたマニュアルミッションじゃないとだめです
フツウのバイク、車は、生活ミッションなんですよね
1速と2速のギヤ比が離れていて、峠で走りにくくありませんか?
フツウのミッションでは、日本ならではのタイトコーナーでの立ちあがりで、気分が悪いんですよね。
昔、自動車ですがクロスミッションに乗せ変えて走りました。異次元の面白さでした。
こんなに楽しいのかと・・
但し、多少ですが繊細なクラッチコントロールや頻繁な変速を要求されます

蛇足ですが、スカブのマニュアルミッションは、1,2,3がワイドレシオでおもしろくありません。
シフトショックが激しすぎて、バランスが崩れますし、トルクが逃げてしまいます。
結局、峠ではDモード、パワーモードがいい感じです。
せっかくのCVTなのだから・・・8段ぐらいのクロスミッションにしてください。

話がそれましたが・・
大型のマニュアルにとことん走りこんでみる必要があるのかな・・と思ってます。
もしかしたら、改めてCVT&小径タイヤ+低重心の車体のよさを発見するかもしれません

不満点はちょいとあるが・・いいバイクです

・サイドスタンドの引っ掛かりが浅く、状況で前に走ることがある
・コーナー中の段差でセンタースタンドが上下して接地する感触がある(自分で見て確かめたわけではないが・・妙に早く接地するときがある)
・車体が重たくてパワー(排気量)不足
・車体重量が限界ギリギリ
・オートモード>マニュアル 切替にショックが大きく、自分が初心者のへたくそになったようですごく気分が悪い
(50キロ以上で変速すると問題ないが・・)

・おもったより燃費はいいのはGOOD

まあ、いろいろとあります
書ききれていませんが・・・
が、現在のところ結構気に入っております
(惚れっぽい性格なのかもしれません・・)
あとは、劣化具合が気になるところです。どれだけ劣化して、メンテに手がかかるかなと・・・
もうしばらく、スカブと付き合ってみようと思います

 


ガタガタ言っても仕方ないですね
とりあえず、定番峠(五色台)を走ります 
それが一番ですね





キャンプ場は満席でした
家族サービスお疲れ様


個人的には、Dモードの方がトルクに乗った加速をしてくれるので軽く感じます
くだりの急勾配のタイトコーナーでは、パワーモードが使えます
マフラー変えてみたいなぁ・・



50馬力程度のわりには、速度の乗りはいいです
しかし、やはり50馬力 3桁からの加速が鈍いです 250に比べるとむちゃくちゃな速度なんですけどね
リッターを知っていると物足りません。

もう一回り大きな排気量のスクーター、もしくはATバイク・・
異次元の面白さがあるに違いない。
そう感じます。



ラジアルのせいなのか、乗り方が変わったせいかわかりませんが・・
銀翼で見られた45度付近のえぐれるような変磨耗が少ないですね。
スカブはライントレースが楽なので、フロントをこじらないからでしょうか?

走りの安定度の差は、バイアス、ラジアルなのかなぁ・・
これが、高いタイヤを採用する理由なのかな・・
普通の人は、同じ条件でバイアス、ラジアルを比べられませんからね。
個人的には安くてがっしり走ってくれれば最高なんですけど(笑)
新マジェが結構いい感じだったかな。平坦なコースではなく、うねりのある実際の峠で乗ってみたいですね

tmaxでは、ラジアル、バイアスではあまり変わらないとか聞いたことがありますが・・
TMAXもとことん乗り込んでいないのでなんとも・・。

本当は、30分ぐらい走ればバイクの全体がわかればいいのですけど
やはり、1万キロぐらい走るとおおよそのバイク像が理解できるような気がします

理解できるまで・・所有して季節を共にして始めてわかる・・・
良くも悪くも、そのなぞの部分を知ることがバイクを所有して一番面白いのかもしれません。
購入するまでにみんなが一番知りたいことなんですけどね

ちょこっとつーりんぐ > スカイウェイブ650LXの記録