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17.2000キロ走行した感想 2007.03.09

はじめに
2000キロ走行時の感想を書いておく
走りこむにつれ、印象がコロコロ変わっている。
なんとまあ、人間とは難しいなと思うところである。
このコロコロとした変化をあとでじっくり読み比べてみるのが楽しみだ
おんなじことを書いているかもしれないが、それはおんなじことを思いついたということで、ご了承願いたい


ATバイクの乗り方
銀翼とスカブで決定的に違うのは、アクセル開度で変速比が変化することである。
アクセル開度を有る一定以上開けると、変速比が変化する。いわゆるキックダウンである
加速したいときにアクセルを開けるだけで、トルクバンドに入る。確かに便利である。

しかし、峠やコーナーで走るとき、このキックダウンが邪魔をする。
急なトルク変動が発生するということは、いわゆるギクシャクと同じなのである。

どうやれば、いいか・・
キックダウンを開始するアクセル開度
キックダウンのタイムラグ
これを体で覚えておき、コーナーリング中にその挙動に備えるのである

ブレーキング時アクセルOFF > パーシャル(もしくはOFF) >アクセルON>時間差でキックダウンが起きて加速
このタイムラグ、トルク変動が、自由なコーナーリングを邪魔する。

銀翼のいい感じのところは、この部分。いい意味でも悪い意味でも変動が少ないので、一定のトラクションをアテながら走れる。
銀翼は、パワーと変速とあしまわりのチューニングが結構微妙で、全開にしてもちょっとリヤタイヤがズルズルってところのトルクをキープする。
普通のバイクでこれをやろうとすると、結構難しいのだが、銀翼はあまり考えずタイミングよくアクセルをじわりと開けていけば、加速に関しては気持ちよくやってくれる
だから、意外と早く走れる。

じゃあスカブはどうするか。
ブレーキリリースで、一発でキックダウン状態に持ち込むか、パワーモードやマニュアルモードを駆使するしかない。
コレばっかりは体で覚えるしかない。
コーナーの状況から判断して、一歩手前から操作を始めるしかない。


ATバイクで何が難しいかというと、このタイムラグの感覚を身にしみこませることだ。
よっぽどセンスが無い限り、ちょいと乗っただけだと、アクセルレスポンスの違和感の塊で「なんじゃこりゃ」ってなる。
ATは、MTとまた違う部分で、走りこみ使いこなす必要があると思う。

このタイムラグ、
根本的な解決は・・・大排気量しかない。
リッターバイクレベルの太いトルクをAT(CVT)でコントロールしたら、異次元のコーナーリングが楽しめると思う。

マニュアルシフトが使える
使えない使えないと言っていたマニュアルシフト。
これは、絶大的に使える。
峠を攻めるときではなく、クルージングしているときに効果を発揮するのである。
クルージングと言っても、低速でも、高速でもである。

ATは、アクセル開度で変速比をコントロールしてくれる。。
街中の急加速、急減速では、自動変速はものすごく強力であり、ほとんどストレスなく自在に走れる
とにかく、街中で加減速する時は、自動変速は本当に強力なのである。

ただ、クルーズ時には、自動変速は邪魔以外の何者でもない。
トップギヤでだらーりと加速したいのに、キックダウンしてしまう。高いギヤでズリズリと加速したいのに、キックダウンしてくれる。
簡単に言うと、ギクシャクするのである。

巡航時は自動変速は不要。
一定ギヤ比の方が心地いい。
だから、スカブでは、一定速度巡航になると、マニュアルシフトにしている。

銀翼ですごく悔しかったのは、分厚そうな低速トルクが全く味わえなかったことである。
実際に回転数を固定して走っていないのだが・・2000-3000でかなり太いトルクが出てきそうだったし、
高速巡航時は、4000回転程度のトルクバンドではなく、6000回転などのパワーバンドで巡航するしかない。
それはそれで痛快だったが、エンジンが味わいつくせず、悔しかった
街中で加速減速しているときはどうでもいいのだが、一般道で60キロ巡航や、高速で100キロ巡航などすると、やっぱりギヤ比をコントロールしたい
そういう意味では、スカブだと満足できる。ちょっと重たくて低速域のトルクがちょっと薄いのが残念だが・・。

電動スクリーンの上下
基本的に、下の位置で十二分である。
しかし、クルージング時に使える。
上の位置にすると乱流が発生するが、顔全体への風圧は和らぐ。ちょっと休みたいときに使える。

電動ミラー
非常にふざけているアイテムだが、非常に気に入っている。
狭い日本ならではのアイテムだろう。

電子制御CVT 20% 
メットイン 20% 
電動スクリーン 20% 
電動ミラー 20% 
足回り20%

満足度で言うとこんな割合である。

足回り
がっしりしている。
フロントフォークやフロントタイヤだけではなく、やはり、前後重量配分が大きいのではないだろうか?
フロント加重が多いので、走り方が銀翼と異なってくる
銀翼はとにかく、リヤ中心で走っていた。
スカブは、どっちかというと前輪重視で走れる。
スカブでは、フロントをこじって、車体を無理やり傾けることで、結構自由自在に曲がってくれる
銀翼では、とにかく気持ちよく走りたければ、リヤのトラクションであった。ケツとリヤの直結感覚があると、すごく楽しく走れる。

スカブに乗ると、ついつい、フロント重視で無理やりコジッて走りたくなる。それのほうが楽に早く走れる
しかし、基本はリヤのトラクション重視じゃないかと。
フロント重視だと、抜けたときにリカバリーできない。そんな感じがある
あと、コーナーを駆けるバイクならではの楽しみが少ないような気がする。
これは、もうしばらく走りこむ必要があるだろう。


重さ
取り回しに関しては、なんとかいけそうだ。
ただ、砂利道とか横着はできない。

走行に関しては、細かいウネウネ道では決定的にもてあまし気味である。
重量が大きく、エンジンパワー(トルク)が足りない
シフトダウンしてくれるが、そのタイムラグだらけでかなり疲れる。(なれもあるかもしれない)
だから、空波では、どうじてもなだらかで広い道を好む傾向が強い。

静かさ
だんだんとエンジンメカのイズが大きくなってきた。ディーゼルエンジンみたいな音になってきた気がする。

うれしいのは、発進時の回転数の低さ。すぅーっと進むのですごくいい感じである。
友人に駐車場で乗ってもらったが、このちょっとアクセルを開けたときの車体が進む感覚に驚いていた。


こんな感じです



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