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13_スカブ650の変速の特性レポ 2007.04.01


写真は本文と関係有りません(^_^)

結構、辛口で評価してきた。
1000キロ走って、やっと特性が飲み込めてきた。

結論から言うと、
面倒だけど、うまく使いこなせれば、けっこう使える。
Dモードだけで、マニュアルモードが無ければ、ブチキレて買い換えていた



である
「うまく使いこなせれば」ということなので、純粋には評価はやっぱり渋めなのである。
が、なんとかできるということで、現在、結構満足している



以前にも書いたが、スカブの特性、エンジンの特性から述べていこう
単に、変速機だけの問題ではなく、車体全体のバランスが関連している


スカブの特性
スカブの特性として、少々重たい
乾燥で245キロ(LX)もある。まあ、銀翼が210キロ程度なので、かなり違う。

変速ユニット、スィングアーム、大柄なフレームなどから、重たくなっているのだろう。
この重さの影響は大きく、峠の走りでキレが無い。
加速、制動、曲がる、すべてにおいて、苦しい面がある。
基本的に、ちょこまか走り回るのは苦手であり、ドーンと走るのが得意である。


重たい物体を加速させるために、頻繁な変速を要求される。すると、やはり、タイムラグが生じてくる。
変速機ウンヌン以前に、基本体力が重要だ。
今回は、それを実感した。

具体的にいうと、軽くて、ハイパワーがまず土台になっていて、変速機で味付けって感じだろうか?
土台が悪いと、いくら変速機で味付けしても限界がある


エンジンの特性

CVTと規制が厳しい音量規制のマフラーのせいで、かなりぼんやりしたエンジンになっている。
とにかく、トルクバンドと、パワーバンドがぼんやりしている。
ある意味AT用エンジンとしては、正解なのだが乗っている感触としては物足りない部分がある

燃費がいい理由は、アクセルに対しての噴射量に、かなりフィルターをかけているのかもしれない。
銀翼からの乗換えで、ダイレクト感の無さに慣れるまでかなり重たく感じた。

0-2000 
クラッチミーt-

2000-3000
2000回転で結構トルクが出ている
しかし、2500ぐらいに結構な振動が発生する 
エンジンにいいのか悪いのかよくわからないが、ブルブル震えているが、アクセルに反応してトルクを発生してくる。

3000付近
振動が無い トルクもぼんやりしている
ATのDモードでの最低回転数

4000-5000
最大トルク発生領域 結構痛快に加速する
Dモードで大きくアクセルを開けると、4000ぐらいか5000回転ぐらいまで上昇する

5000-
パワーモードにすると5000回転以上を積極的に使おうとする
しかし、パワーバンドもぼんやりしているので、どうもしっくりこない。
実際は早いのかもしれないが、デジタルメーターでいまいち判りにくい
9000回転まで上昇する 
さすがに、この領域まで使うと、結構加速する。


ATの特性

Dモード
ゆっくり開けると3000回転をキープ
多少開けると4000回転ぐらいまで上昇して加速する
パワーモードよりもこっちのほうが、トルク感があり、高加速でもこっちを使う場合が多い。

アクセルを緩めると、3000回転をキープしようとする。その際、かなり強いエンブレを発生する
市街地では、ブレーキが不要なほどの強力なエンブレである。

パワーモード
トルクバンドの5000回転をキープし、最高回転付近まで使う
ただ、体感的にパワーが出ている感触がほとんど無いため、面白くないのであまり使わない。
デジタルメーター&マフラーの音+ウィンドプロテクションで、速度感がわかりにくい。
実際は、早いかもしれないんだけど・・。


マニュアルモード

Dモードでは、最低回転数は3000回転だったが、マニュアルだと2000回転まで使えるようになる。
2000−3000のエンブレが少ない領域が、60キロ程度の巡航走行時にかなり使える。
60キロ2000回転で走れるので、一部のハイギヤで走るのが好きな人は、安心していいと思う。

ただし、2000-3000を使うと、結構振動が出てくる
私のよそうだが、Dモードで2000-3000回転を使わない理由は、振動対策か騒音対策をなんとかできなかったからでは?と思うのだが・・
2000回転まで積極的につかってのんびりクルーズ用の自動モード(あと、エンジン特性もその付近をもっと強くする)があれば、かなりいい感じになると思う。

エンジンは高回転仕様かもしれない。かなりぶちまわすと、スクーターの枠を超えた速さを見せる。
マニュアルはクセがある。スムーズに変速するには、アクセルをいれるタイミングなど、コツが必要なようだ。
難しいが、使いこなすとソコソコ大きいバイクについていけると思う。

エンブレが少ない領域を使える

格段の最低速度

1速 0
2速 ?
3速 30
4速 40
5速 50
OD 57


走り方

だいたい走り方が固定してきたので書いておく。
通常は、Dモードで峠から市街地、高速まで安定して走れる。


発進するとき
Dモード
発進加速が終わり、60キロ程度にきたところで、マニュアルモードに変更し、ODに入れる

発進時、マニュアルでゴチャゴチャやるのは、なかなか難しい。特に1−3は、結構難しい。


特にパワーが必要なくて、ゆっくり巡航したいとき
マニュアルモードで2000−3000回転を使用する
振動がちょっと出てミラーがブルブルするが、エンジンは普通にアクセルに反応してトルクもでてくる。

ちょっと下り気味だと、振動も少なく問題なく走る
もうちょっと軽くて、トルクが強ければ、いい感じなんだけどな・・。
ODを使用すると50キロで2000回転付近で走行できる
57キロでODに一度入れてやると、50キロまでODは解除されないことを利用する。

赤信号を発見して減速したいときは、Dモードにする


Dに入れると、3000回転をキープし、強力なエンブレが作動する
ブレーキせずに減速できるので、楽。
後輪ブレーキの変わりに、Dモードにする場合が多い。トラックの排気ブレーキみたいなもん

ちょいとアクティブに追越などを行うとき
Dモードを使う。
マニュアルでもできないことはないが、変速に意識が取られてしまい、なかなか難しい。


まとめ
Dモードは、峠から巡航までオールマイティに対応でき、よくできている
ただし、アクセルOFFの際のエンブレが大きい。
エンブレを少なくしたければ、マニュアルモードにして、積極的に高いギヤで走る

スカブ650だと、左手の煩雑なキー操作を行うことで、なんとかできる
左手操作に戸惑う人が多いと思う。
こんなところで根性論もなんだが、根性で反復練習して、左キー操作をぜひ身につけて欲しい(笑)
特にDモードの制御が納得行かない人は、売り飛ばす前に、ぜひマニュアル操作をやりこんでほしいと思う。
2000-3000回転をマニュアルモードで使い込むことが、下道のんびりツアラー系の人にとっては必須である

ただ、個人的には、1ボタンで簡単にドライブとクルーズモードに切り替えてくれたらうれしいんだけどねぇ・・
あと、しつこいようだけど、低速トルクの充実。
そういう意味で、スカブは80点ぐらいの評価。
マニュアルで使いこなすと、ツアラーとしては、95点ぐらいになる。


最後に
2000-3000を多用してエンジンに悪影響があるかもしれない。
私が人柱中だが・・個人の責任で行って欲しい。
ちょいのぼりでトルクが足りなくなったら、シフトダウンしている。


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