シルバーウィングで行こう > バイクを適当に考察する

33.「偽」ビックスクーター購入ガイド 2008.01.06



目次
0.はじめに
1.自己紹介(車暦)
2.少なくとも1万キロ乗ってみないとバイクの本質は判らない
3.コストを含めたベストツアラーは、250スクーター
4.速度という魔物に取り付かれた人は大型ビッグスクーターをオススメ
5.TMAXがいいか、銀翼が良いか、スカブがいいか・・・
6.大型ビッグスクータの展望
7.おわりに



0.はじめに
ふと気がつくと、年数にして15年以上、距離にして20万キロ以上、バイクで走っています。仕事で乗っている車は、合計25万キロぐらい走ってます。
だんだんと銀翼のことを忘れ、スカブ650がわかってきたように思えます。残念ですが、遠征も少なくなり、他車種に乗ることも少なくなりました。バイクに対する感性も鈍くなっているように感じます。この際ですから、ビッグスクーター選びに参考になることをを書いておこうと思います。
ただ、題名にも書いてあるように「偽」です。本物は、本屋さんにイロイロあるのでそっち読んでください。あくまで、個人的な意見です。アホが適当なことを書いているなと思って流して読んでもらえれば幸いです


1.自己紹介(車暦)
バイクのインプレを読まなくなってしばらくになります。昔、バイク雑誌に穴が開くほど読んでいました。読者投稿の車種インプレとか、切り取って集めていたことも有ります。
なぜ読まなくなったか・・それは、評価する人がどのようなバイクに乗ってきたかで、評価が大きく変わるからです。人はどうしても何かと比較します。比較対照がなにであるかがわからなければ、その評価はあまり意味を成さないでしょう。
ってことで、参考にならないとは思いますが、自己紹介を含め車暦を書いておきます

セピア 50cc
原付が流行したので取得。
元々自転車で遠くに出かけるのが好きだった。でも、しんどいから日帰りぐらいが限度。
購入してみた原付の機動力に感動する。これだったら、どこでもいけるじゃん!
しかし、一般道で流れに乗って走っていたところ、白バイにカモにされる。罰金と国家権力の横暴さにかなり落ち込む。
交通ルールを破っているのは自分なんだけど、何も悪いことはしていないのにって気持ちが強かった。(実際だれにも迷惑はかけていないが・・)
廃車にしておいていたら、いつの間にか無くなっていた

ウルフ50
ミッションが乗りたくなり、廃車を直してもらって乗りまわす。2スト50は、走らせるのが本当に難しい。だって、回転数を外すとエンストする。でも、微妙なクラッチワークと的確なシフトチェンジを学んだ。難しかったけど、面白いバイクだった。コレに比べると、リッターバイクなんて簡単すぎてあくびが出る。みんな大きいほうが難しいって言うけど、おれからすると小さいほうがよっぽど難しいと思う。クラッチワークに関してはね。
大阪から舞鶴とかひたすら走ってた。峠で大型トラックに無理に抜かれるのがかなり怖く、パワーが欲しくなる。

CBR250F
セピアで白バイにカモにされたのが悔しかったこと、流れに乗って走りたいことから、中型免許を取得する
親が出した条件は、車の免許を取ることと、任意保険をかけること。この当時、車の免許をもっていると実地だけで二輪の免許が取れた。合理的だから、素直にそのとおりにした。
車の免許は本当にイヤだった。働いた金を全部突っ込んで免許を取った。今考えると若いって良いな。
CBRの理由は、燃費。とにかく金がなかったので、燃費が良くて壊れないを条件を調査すると、ホンダしかなかった。
個人売り買いで3万キロぐらいの中古を10万円ぐらいで購入。3万キロぐらい走った
このとき、マイクロロンとか試したが、一回目のオイル交換で効果が無くなり全く赤字。アレコレ試したがどれも、効果は無い。
それ以降、燃費グッズは一切信用しなくなった。
とにかく走り回った

VFR400R NC30
CBRでホンダのよさを知り、ホンダ党になる。そうなってくると若い男でメカ好きであるので、レプリカがメチャ欲しくなる。走らなかったけど、バリバリマシンとか読んでいた。カムギヤトレインとか、プロアームにあこがれる。ツーリングでも邪魔な車をぶち抜ける絶対パワーが欲しかった。若かった
個人売り買いで中古で20万円で購入。乗って帰るときにポジションに後悔する(笑)若さで体が適応して、一日走り回っていた。
クラッチをつないだ直後に強力な低速トルクの山があり、そこを使うと大抵走り抜けられる。かなり燃費が伸びたのが印象的だった。
レプリカで、どこを走っていたかというと、荒れた旧道とかレアな酷路をツーリングでガンガン走っていた。金が無かったので高速に乗れず、そういう抜け道
をひたすら走っていた。結構面白かった。
足回りとタイヤがボロボロだったことと、ツルツルのGパンで体を固定できず走っていた。腕でハンドルを押さえつけて走っていた。バイクの特性で走るというのは全く脳に無かった。今考えるとほんともったいないことをしていたもんだ。ただ、メンテするにも金がなかった
タイヤ交換時に5−6万円といわれて、アホ臭くなって買い換えることにした。

CB400SF
初めての新車である。バイクが好きなので全財産で新車を買った。若いっていい。
VFRは乗車姿勢が下向きでどうしても目が三角になって飛ばしたくなる。全然風景とか見れないのである。
もっと姿勢が楽なバイクを・・ってことで、CB400をチョイスした。
このバイクで初めて一体感を感じられた。サスとタイヤ、エンジンすべてが良い状態の時のみ味わえる最高の状態をはじめて味わう。調子に乗って突っ込みそうになり、かなりビビル。それ以降、なかなか一体感は感じられなくなった。ミッションで一体感を味わうのはかなり難しかった。(私がヘタでセンスが無いせいもある)
乗っているともっとハンドルを高くしたくなる。そして、フロントカウルが無いと90キロぐらいでしか巡航できない。小さいカウルをつけたが、焼け石に水だった。それが不満があった。改造するのは結構面倒だし、金もかかる。
車にハマリ、放置プレイとなり乗らなくなった。盗難防止でカバーやロックを厳重にしていたので、解除するのが面倒だったことが、放置の原因だと思う。

マジェスティSV
ビッグスクーターブームが起きていた。ホンダファンであったので、ホンダから出てくるのを待ったが出てこなかった。
そんな時、マジェスティにSVというリヤがディスクであるバージョンを発売された。購入。おもいっきりミッション党だったので、かなり本気で葛藤した。
しかし、CB400のほうに放置プレイになったことをかなり残念に思っていた気持ちが強かった。やっぱりバイクが好きなので、多少性能が低くてもいいから、もっと気楽に乗り回せるものにしよう。ということで、決断。
ところが、かなりハマル(笑)
メットインに荷物を放り込めるし、純正OPでトップケースを取り付けられるから、ツーリングが凄く楽なのである。(今ではネイキッドでも何でもトップケースを取り付けられる。しかし、当時はドイツ製のメチャメチャ高い箱か、バイク便やDIY箱を自分で取り付けるぐらいしか方法が無かった)
あと、自動変速が思っていたより良い。沖縄から北海道まで走り回った
だんだんとくすぶってきたのが、走行性能への不満。北海道の高速でガンガン車にあおられていやな思いをした。今なら脇によけて先に行かせる余裕がある。しかし、当時はそういうことは考える余裕は無かった。チクショーって気分が強かった。
3万キロぐらいで変速系がおかしくなってきた。当時、変速系のメンテなんて知らなかった。ネットもあんまり無かった時代。

シルバーウィング600
なんで400のスクーター出さないんだよ!って不満バリバリの日々。ダブルヘルメットインの新型マジェの試乗会にも行く。エンジンがパワーアップしているとはいえ、所詮250。もっとパワーが欲しいという欲求とは程遠かったので、見送った。
そんなとき、ホンダから銀翼600が国内販売という情報を発見。(当時、400は無かった)TMAXも発表されていたが、海外だけで国内販売は不明だった。マジェファンとしては、でっかいマジェが欲しかった。銀翼はまさにツボをついていた。
発売前から予約し、イッパツ奮起して教習所で限定解除取得。当時、金はあったが時間が無かったので教習所で大型を取得。教習所は、久しぶりのミッションをワイワイと楽しく乗っていたらあっというまに終わってしまった。コースを覚えるのだけが難しかった。
シルバーウィングは、かなりツボにはまり、とにかく走り回った。当時ネットが発展したばかりで、コミュニティも少なかった。現代のネットでは想像もつかない状況。2chもあまり一般的ではなく、ブログって何?って時代だった。情報を得たり、発信することに敷居が高く、非常に難しい時代。あと、結構冷たい掲示板が多くて、結構悲しい気分になった。じゃあ、自分がいいと思えるのを作ってみようってことで、自分でホームページを作成。 ホームページは、ウナギとかフタのネガティブな情報で盛り上がったが・・銀翼のよさも伝えられたと思う。
銀翼は、ホームページに引っ張られて走行距離が伸びた。ホームページを持ってなければ、ここまで乗らなかったと思う。
13万キロぐらいまでがんばった。ホンダが新時代のマシンを出すのを待ったが、買い替えを決意する。

銀翼は運転しやすく、練習した為、かなり一体感を感じられるようになる。大きな滑らかなコーナーのライン取りコントロールが難しい。いくら練習してもナカナカぴったり決まらない。コーナー中の微妙なライン変更のコントロールが難しいことが、強く印象に残っている。
しかし、狭い峠の曲がりくねったコーナーは抜群に面白かった。駆動力とリヤタイヤの限界が絶妙で、全開で脱出できるラインを取り、叩きつけるように良いタイミングで加速すると痛快だった。フロントに頼った曲がり方は苦手だし、危なかった。リヤタイヤと自分の下半身を一体化させる感触をつかむと、安全に楽しく早く走れた。
具体的な買い替えの理由としては、1.老朽化 2.長距離で高いギヤで走りたい の2点 長距離を走りすぎが原因だが、アクセルを持ちすぎて肩を痛めてしまった。。

スカイウェイブ650LX 2008.1現在
ネチネチ考える性質であり、乗り換えに関してはかなり考えた。ビッグバイクも一度は乗ってみたいのでかなり悩む
ただ、どうしても放置プレイとなったCB400を思い出してしまう。同じ過ちは良くない気がする。小形バイクとの2台体制も考えたが、オレの場合、絶対放置プレイするのが目に見えるので、諦めた。購入条件は以下のとおり

1.荷物積載  (旅の荷物を放り込める)
2.乗車姿勢  (背筋を伸ばしてゆったり走れる ハンドルとか交換するのは面倒なので、さいしょっからシックリ来る奴)
3.防風性能  (スクリーンとか換えるのが面倒なので最初っからでかいスクリーンが付いている奴)
4.経済面    (ドゥービルが候補に挙がったが逆車で経費が+20万で値引きなしでかなり割高。CB1300が買える価格になる。ちょっとアホ臭くて諦めた ケチでスンマセン)

今1.7万キロ走っているが、今のところ満足している。銀翼との差はまた、後で述べる
重量級ならではのよさはあるが、旅の際にチョコマカという気楽さが少ない。精神的にもそんなに速度を求めなくなってきたので、250とかでもいいかな・・って考える時もある。
ただ、スクーターなので、町のチョイノリに乗っていく気分になる。これが普通のバイクだと絶対放置プレイ確実だっただろう。だから、すかぶで正解だったかな感じている。
最近は、超遠征は減ったが、ちょいちょいと温泉ツーリングを楽しんでいる

自己紹介終わり


2.少なくとも1万キロ乗ってみないとバイクの本質は判らない
もし、お金がある人は、こんな記事を読まず、適当に買いましょう。そして、気に入らなければ買い換えてください。

なんと適当な・・と、思うでしょう。実は、これが一番良い方法です。いや、コレしかない。
私は、イロイロ所有したり、本を読んだり、試乗したりしてきました。やはり、実際にバイクを所有し、1万キロぐらい走らないと、そのバイクの本質はわからないと実感しました。完全に知り尽くすには、小説を最後まで読みつくすように、廃車近くの5-10万キロまで走らないとそのバイクのすべてはわからない。小説に例えましたが、まさしくぴったりだと思います。いくらうまい論評を読んでも、その小説の本当の面白さは、読んでみないとわからない。そういうことです。

でもまあ、我々一般市民はお金と時間に限りがあります。できるだけヒントがほしいってのがの人情です。

気をつけて欲しいのは試乗会です。確かに、少しは判ります。でも、おいしいところも悪いところも10%程度しか見えていないと思っても差し支えないと思います。試乗会の印象でわかるのは、取り回しや音、椅子の感じとかそんな部分かなと思います。
なぜかというと、試乗会の路面は、綺麗過ぎるからです。足回りに関しては、本当にキツイところを走らないと実力はわからない。コーナーの途中のうねりとか・・。そこでどんな挙動をするのかってのが、やっぱり気になります。
メーカーさんもそんな危ないことは試させてくれませんので、やっぱり購入するしかないかなって気もします。


雑誌のコメントも最近は凄くよくなりました。複数の人間で評価することで、悪いことも書ける様になった。なんとなく、言いたいことが判るって感じです。
昔は、とにかく悪いことは書いてなかった気がする。テスト記事も結構本格化して、車みたいに徹底比較している。本当にわかりやすい。今は、良い時代だと思います。
ただ、オレが銀翼とかTMAXに乗っていて感じたこととか、あんまり書いてなかったような気がするなァ・・
走りの印象に関しては、やっぱ、人それぞれで乗ってみんと判らんのかなって気がします。自分の乗りたいフィールドで自分で乗らない限りだめなのかもねぇ・・
信用できる著者を見つけられるといいかもしれない。


3.コストを含めたベストツアラーは、250スクーター

個人的にですが、コストを含めると250のスクーターが旅バイクとして最強だと思います。
マジェ250に乗っていましたが、本当に気楽にウロウロできました。気楽ってのがミソです

・維持費が安い
車検が無いのも大きい
タイヤが安い(1本5000-6000円  高級バイクだと1本15000−25000円)
燃費が30近くまで伸びる (大型だと15−20です 伸びて25が限界かな)
気楽に200キロ遠出してこよっかなって時に、やっぱり安いってのがいい。

・軽い 足つきがいい
250も最近は巨大化重量化してますが・・180-200キロ前後で低重心なので取り回しは本当にラクチンです。
普通の体力の男性では、200キロ以下が比較的楽に扱える重さです。それ以上になるとテクニックが必要になってくる。
疲れているときにフラッときちゃうわけですよ
あと、気軽に砂利道に入っていけるのも250が限度です。ある程度の腕が有れば大型でも入れますが、気持ちのいいものではありません

・電子制御ミッションの搭載
残念ながら私はジックリと電子制御の今の250スクーターに乗っていません。せいぜい30分とかぐらいです
ただ、昔乗っていた旧マジェに比べると本当に良くできています。町乗りで80キロまでの加速ならそんなにストレスはありません。かなり速い。
峠を走っていても、昔ほどはストレスが少なくなりました。昔は、なにもできずただ我慢するだけでした。
エンジンも4バルブ化され、高速も120ぐらいなら走れるようです。

・足回りが進化
かなり進化しているようです。ただ、さすがに大型ビッグスクーターに比べると今一歩。
07マジェでは、かなりがっしりしていてビックリしました。(峠でのうねりは不明なのでなんとも)
足回りを固めすぎると、エンジンの振動と乗り心地が悪化します。だから、メーカーとしても固めればいいってわけでもなく、なかなか難しい部分です。マジェの構造は根本的に解決しているわけで、すげぇなって思いました。タイムはフォルツァとドッコイドッコイみたいですけど

・荷物が沢山入る
250は、激戦区でかなり煮詰められています。経験や市場の反応をフィードバックして作り直すとかなり良いものができるのですが、普通のバイクでその大改善は、10年に1回やってくれればラッキーなほうです。250ではこの10年で2回ぐらいフルチェンジしてます。かなりスペース効率は煮詰めら得ていますし、デザインなんて正直メチャカッコイイです。メカ的にはかなり完成度が高い。荷物もメチャメチャ入りますし、荷室がフルフラットだったりします。荷物が簡単に入ると、本当に旅が楽しくなります。


基本的に法定速度+10ぐらいでのんびり走るなら250でも十分かとおもいます。
高速で長距離巡航やタンデムするなら、ちょっとしんどいかもしれません。
資金力は人それぞれなのですが・・250で維持費が浮いた分、いい宿に泊まったり、いいもん食べたり、高速使ったりって戦略は有りかと思います


4.速度という魔物に取り付かれた人は大型ビッグスクーターをオススメ

事故しない方法、警察に捕まらない方法で一番良い方法は、バイクに乗らないことです。
でも、乗っちゃうんですよ。
個人的には、バイクってのは、現代に残された合法ドラッグだと思います。排ガス規制、騒音規制でだいぶ押さえつけられていますが、それでもなお、現代の麻薬であることは変わりありません。なんってったって、生身で180キロ出ますから。普通に考えたら、頭おかしいですよ。高層ビルのがけっぷちをヘルメットかぶって歩いているようなもんです。

軽自動車はぶつかった時に危ないとか、オープンカーはひっくり返ったら危ないとか、昔の車は衝突安全性が・・とか、車を買う時は、気になりますよね。でも、バイクはそんなの全く無視。ぶつかったらグッちゃんこです。 比較的遅い大型ビッグスクーターの加速でも、アクセル数秒でで80キロでます。もうちょい待つと120キロは簡単に出ます。これでぶつかると即死領域です。そんな速度で、何が落ちているかわからないウネウネした道とか、変な車が沢山走っているところを駆け抜けます。
普通に考えたら、もう、アタマおかしいです。やめとけよって感じですね。

でも、乗っちゃいます。それは、ずばり、早いと気持ち良いから。それ以外ありません。

バイク乗りは、警察に捕まらない程度に、転んで死なない程度に、うまく速度を出すわけです。
ホント、難しいです。運が良い人はそれで生き残れますが・・運に頼れない人は、自制心しかありません。結構苦しいです。

前置きが長くなりました
大型ビッグスクーターの特徴を書いておきましょう

1.パワーがある
銀翼、TMAX、スカブ650は、大型バイクに比べると劣りますが、十分早く走れます。
峠の上り坂で簡単に80キロ出ます。ストレスが少ない。250ではやっぱりストレスがあります。
立ち上がりからすぐに加速できるので、進入で無理をしなくても楽に安全に走れます。包丁もちゃんと使えばナントヤラって感じですね。
まあ、どうしても、切れ味を試したくなっちゃいますけど・・

高速では余裕が違います。高速では有無を言わず排気量の世界です。大きければ大きいほどいいです。
ですから、高速中心で長距離に行かれる方は、大型ビッグスクーターをチョイスすることをオススメします。断然違います。

2.足回りがいい
なんだかんだといっても、速度が出る分足回りに余裕があります
楽に走れるので疲れが少なくなります。

3.ATは結構早いし、楽しい
ウネウネした峠や、市街地ではATが強力です。アクセルに集中できる分、確実に早くはしれます
コーナーに集中できるので、バイクとの一体感が味わいやすい。私の気のせいでなければ。
狭いウネウネの加減速が多いエリアだと、排気量を30−50%増の効果があると思います。
高速のように直線が長いと、もちろんミッションが速いですけどね。

大型ビッグスクーターは、比較的簡単に峠で楽しめるんです。


5.TMAXがいいか、銀翼が良いか、スカブがいいか・・・

さて、最終章です。
参考にならないと思いますが、私がわかった部分を書いておきましょう

TMAX
峠でグイグイ曲がりたい人 小型軽量で戦闘力が高い スリムでカッコイイのが好き

・絶対パワーが少ない(銀翼、スカブと比較しないと判らない程度)
・エンジンの盛り上がるフィーリングは楽しい
・軽く、足回りが良いので コーナーは最速 特に荒れた道で断然に違う 
・メットインが狭いが、軽量コンパクトを考えるとまあいいか・・と思える(私は)
・200キロ程度の重さで最軽量(初期キャブ車は、今より-10キロ軽かった)取り回しが楽
・足つきが厳しい 足元の幅がかなりあるので、シート高さだけを参考にすると痛い目にあう。軽いので降りて押し引きすればナントカなる
・デザインがスリムでカッコイイ
・ハイオクが貧乏系にはちょっといやな感じがする(笑) 燃費は結構伸びるがハイオクで相殺され今の銀翼と同じ程度かな
・ラジアルタイヤ 高性能だが維持費も高い
・ABSが逆車しかない(基本的に、普通に安全マージンとって走ればABSは不要 しかし、海外で出していて国内で出さないのは、正直いやな感じだ 日本ってユーザー年齢層高いんだし・・って思うのは俺だけ?)

銀翼
加速パワー 経済性に優れている 町のりにも快適

・現在では唯一のバイアスタイヤを履く大型ビッグスクーター 貧乏で長距離系の人はコレしかない
・燃費もまあまあ
・加速が痛快 特に海外プーリーを入れるとかなりいい感じで加速する。機械式はダメっぽいイメージがあるが、違和感が無いことがいい。状況によっては機械式が強い
・乗り心地は良い 足回りは多少柔らかめ
・ダブルメットインはベンリ。しかし、見た目より物を押し込まないとフタが閉まらないのでイライラする
・アクセルが重たい ホンダ車全般にいえる 安全対策だと思う
・エンブレが強い アクセルが重たいことと、エンブレの強さで、長距離でマッタリ流して走るとき、苦痛に感じる。2-3時間なら大丈夫
・壊れない 駆動系は安定している。フィーリングが少し低下するので、5万キロぐらいで駆動系OHがオススメ。金額もそんなにかからない。 まあ、5万キロ走る人って少ないと思うが・・
・足つきがいい スリムでべったり 比較的軽いので、気楽に駐車したりUターンできる。スカブはかなり苦しい。

スカブ650
ツアラーが欲しい人向け 重たい 高いギヤで巡航できるのが良い

・重たい 240キロ以上 TMAX200 銀翼220 と比べると、かなり重い。 ただし、平地の取り回しではそんなに気にならない。コーナー、加速、ブレーキすべてで、車体の重さを実感する。あんまり無茶できない感じ。ダート走行では、ものことを考えるとかなり怖い。高速コーナーでは重さはあまり気にならない
・足回り しっかりしている。銀翼よりラインをとりやすい。銀翼より乗り心地は多少悪いが、慣れれば気にならない。
・電子制御CVT クセがある。独特の特性に慣れる必要がある。慣れるとかなりいい感じで走れるようになる。変速ボタンの操作は最初はかなり苦戦するが、特性を100%引き出す為に厳しい訓練をオススメする。Dモードだけでもよくできていて十分走れる
・峠 ステージによっては銀翼やTMAXに苦戦する。電子制御がうっとうしい場面もある パワーは最強だが、重さで相殺されている感じ
・メットイン かなり快適 銀翼の1.5倍入るイメージがある 閉まりやすいのがいい
・タイヤ ラジアルでちょいと高い フロントが2万キロ持つのが救い 減ってもフィーリングは銀翼ほど悪化しない。 走りのしっかり感がラジアルのおかげなら高くても仕方ないかな・・
・燃費 かなり良い 銀翼より10−20%ぐらい マニュアルモードを駆使するとDモードより、10%向上する 
・ポジション  座面が高い(シートと足置きの距離がある)銀翼で窮屈さを感じている大柄な人は、うれしいと思えるはず。足を真下に置きやすいのもいい

タイプ別

峠をガリガリ攻めたい人
やっぱりTMAX最強かなぁ・・ やっぱり、極限の領域では軽いのが一番かと思います。
贅肉がない分、荒い峠ではかなり差を感じました。同じペースで走っていて、余裕があるんです。走っている感じと、話した感じですけどね。
ただ、一度銀翼に乗っちゃうとパワーが物足りないですね。FI化でだいぶパワーアップして、パワーは銀翼に近くなりました


維持費を含めた総合バランス重視
銀翼
 
タイヤ安いし、壊れません。今の型なら燃費も向上しているようです
足回りが柔らかくウナギがでるとかイロイロありますが・・・普通に流して走る人ならそんなに不満は出ないとおもいます。
実際私もそうでした。楽しく乗るコツとしては、フロント中心ではなく、リヤ中心に走ることです。
フロントタイヤだけは、速めに交換することをオススメ。ラジアルに比べ、ものすごく走行に影響が出ます。安いので、2-3部山で交換しちゃいましょう。


足つき重視
銀翼
足つきで銀翼乗っている方多いです

実は、同じシート高さでは、普通のバイクのほうが足つきが良かったりします。スクーターは結構幅広で足つきには辛いんです。
BMWや一部の通常バイクはシート高さ調整できます。こっちのほうが20kgぐらい軽くて、結構いい感じだったりします。高いですけど・・・




大型ツアラー(FJR、パンヨーロピアン、BMW、ドービル)が欲しいけどそこまで予算が無い人


・予算が無い人で、ABSが欲しくなければ、無理にLXを購入する必要も無いと思います。電動スクリーン、電動ミラーあんまり使わないし・・。でも、タンデムしたり、家庭があるなら、ABSはあったほうがいいでしょう。これは、ケチらないほうがいいかなと思います。ま、普通に運転するひとなら、廃車までABS作動することは無いと思いますが・・

・中古でLXの上玉が70-80万で流れてます。予算が無い方は、それもオススメかと。

・少々重たいですが、ツアラーを望んでいた人なら大丈夫 っていうより、スカブ程度が取り回しできなければ、大型ツアラー絶対無理。
・ミラーの視認性がいいので高速で楽。TMAXのミラーもかなりいいけど・・ 電動でたためるのですり抜けもできるのもいい。面倒なのでめったにやりませんが・・
・足回りがしっかりしてますので、高速コーナーでも安心感は高い。単に重たいせいかもしれません。
・防風性能は高い LXのシンプルな電動スライドスクリーンは、思ったより使えます。
・メットインが大きいので、サイドパニアに近い容量がある 個人的にかなり満足
・駆動系メンテフリー オイル交換だけは必要。本当に10万キロ持つのかなぁ・・
・クラッチレス SECVTは多少癖がありますが、慣れるとOK。ダメならクラッチ諦めてミッション買いましょう。ミッション好きな人は、どんなATでも納得いかないと思います。
・高いギヤで走れる これです、私が購入してもっとも納得した点は。マニュアルで、60キロでOD(6速)にはいります。50キロまでODをキープします。ちょいとドコドコエンジン音しますけどね。操作は面倒だけど、スキがあれば、変速してます。マニュアルバイクの感じで走れます
・燃費が良く、燃費計が正確なので、燃料マネージメントがしやすい。 
・エンブレがつよいのでブレーキが減らない 慣れるとコレが普通になります。アクセルパーシャルコントロールできる人なら、エンブレ量もコントロールできます。

結局重さかなぁ・・気軽に町にいこうって気分は、銀翼より少ない気がします。私は行ってますが・・


6.大型ビッグスクータの展望

DN01がとうとう発売されるようです。
当初は、左手ブレーキでしたが、右足に移されました。これにより、スクーターではなく、ATのバイクであるとはっきりしてきています。クラッチイヤーンな人はゼヒ購入を考えてみるのはいかがでしょうか?

個人的には、このDN−01は、凄く面白いと思います。エンジンパワーもかなり高いですし、足回りもフルサイズ。峠でガシガシに走れるに違いありません。そんなに攻められない人ても安定感のある走りで、気持ちよく楽しめるんじゃないかなと。
またがったポジションも落ち着いた感じでかなりGOODでした。流して楽しめるポジションは大事なことだと思います
高速ツアラーとしては、風除けの高さが微妙ですね。荷物がどれだけ入るかも気になるところです。いまどきのマシンですから、カッパぐらい入るようになっているかと思います。

変速機構のクセだけは、あるていど慣れが必要かなって思います。それも私にとっては、楽しみな部分の一つですが(笑)。どこまでギヤをホールドするかその制御が気になるところです。レブリミット時の処理と回転が低くなったときにどこまで粘るのか。あんまり変だと、逆にストレスばっかりたまるかもしれません。

あとは、お値段だけでしょう
タイヤは、めっちゃ高いので庶民系の方は、覚悟してください フルサイズワイドサイズなので・・
なんであんなに高いんでしょうねぇ・・250からのステップアップの人は、必ずタイヤ代チェックしてから購入してください。


個人的に感じる市場のスキマは二つあります

1.250品質での400
電子制御CVT積んだ400ですね。
日本で高速を含める場合、コレぐらいがちょうどいいかなって。
電子制御CVTだと、大型まで排気量無くてもキビキビ走ると思うんです。峠も結構面白いかなと。
外装とか電波キーとか、250の装備をそのまま使って

でも、市販費用を考えると、やっぱり商売にならないんでしょうね。
車体共用でうまくならんですかね。スズキもスカブ400タイプM出さないし、やっぱ市場が小さすぎてだめなのかなぁ・・


2.大きい排気量のスクーター
とっても大きな銀翼とかスカブですね。
峠を走っていると、もう一ランクのパワーの余裕があれば面白いだろうなって思います。

別に峠を攻めることに限らず、一般道を流していても面白いと思うんです。違う次元の走りが楽しめるんじゃないかと。
キックダウンしなくても走れるトルクがあるとだいぶ違う世界が見えるに違いない。
スクーターの機能性(防風性能、積載性能)はそのままに走りの質感を一つ上のもの。
ホンダのコンセプトででていたE4−01がそのまんまです。個人的には、手堅く定番で固めてくれればそれでいいと思いますけどね。
何かの雑誌の記事で、もっと大きいパワーに対応できるATを考えているようなホンダのコメントがありました。少し期待ということで。

ただ、完全に庶民系ではなく、プレミアム系になります。価格とか維持費とか・・そのへんは覚悟が必要ですね



7.おわりに

冷静に考えると、銀翼、TMAX、スカブが庶民系のギリギリのラインかなって気もします。ほら、BMWやゴールドウィングだと停める場所とか気を使うじゃないですか。そこまでいくと、今の自分のツーリングコンセプトとはちょっと違ってくるんですよ。ちょっと泥臭さが無さすぎて。スカブもたいがいデカイですけどね(笑)



もう一つ心配なのが、地球温暖化です。今年の冬も凍結がほとんど無く、シャレにならない状況になってきました。ちょっと厳しい意見ですが、大排気量の道楽車とか、バイクとかは、環境税を思いっきりかけたほうがいいと思うんです。いまじゃ全く想像がつきませんが、もしかすると数年後には、排気量=悪という時代になるかもしれません。
そこまで人間賢くないから、滅亡しかないのかなァ・・(笑)

ってことで、今の日本は250の激戦有り、大型ビッグスクーター3種有りでメチャイイ環境な気がします。
狙っている人は、ぜひ、地球の石油資源が枯渇する前に大型ビッグスクーターを楽しんでおきましょう。
くだらない記事ですが、ちょっぴりでも参考になれば幸いです。


シルバーウィングで行こう > バイクを適当に考察する