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こんなんやって、なんになるんや! 2016.1.26

すごく心に残っている言葉です

僕が小学か中学ぐらいの頃、コンビニなんてありませんでした。
タバコ、駄菓子、パン、ノートとか、今のコンビニのような駄菓子店が、各町に一つはありました。
子供達は、少ないおこづかいを握り締めて、そこへ向かい、好きな駄菓子を購入したりしたものです。

最初は、ガチャガチャがありました。
20円を入れて、クルっと回して、ドウデモ良いグッズをゲットするのです

その次は、10円玉でチャレンジするゲームです。
ルーレットだったり、10円玉を弾いて、あたりに入れると景品がもらえるゲームでした


その次に、ビデオゲームがやってきました。ゲームセンターで飽きられた時代遅れのゲームをおいていたと思います。
ファミコンなんて無かった時代で、物凄い面白さがありました。
当時、ゲームセンターというのは、不良が行くところで、行きたくても行けませんでした。
学校でも禁止されていたし、無理に行った子供は、カツアゲ(恐喝)されてお金を盗られたりとか、そんな時代でした
だから、いつもの駄菓子屋にゲームが来たことは、とても面白かったのです

そのゲームが家でもできるということで、ファミコンが発売されました。
なんと、お金が無くてもゲームができるんです!なんてすばらしいのでしょう!

ただ、ストリートファイター2というゲームは別格でした
当時、ものすごいハイテクノロジーでしたので、ファミコンでは再現できなかったのです
そして、物凄く面白い。
人が殴りあうゲームなんです。
当時の子供は、純粋だったんです。そんな具体的に人と殴りあうなんて、衝撃的でした。
弱い自分?がゲームの中では、強い男になって、殴り倒せるのです。
それも、対戦という形で、となりの人と戦う。 それはとても衝撃的でした。
よく、ケンカがおきていました

格闘ゲームの出始めの時代の説明はさておき・・・
学生時代、有り余った時間、少ないお金でスト2を遊んでいました
慣れてくると、少ないお金である程度時間が潰せるのです。
友達数人と、話をしながら、ゲームをするのが楽しかったです

ある日、駄菓子屋で、スト2を遅くまでやっていました。
店長のおじいさんが出てきて、本気で怒られました。

「こんなんやって、なんになるんや!」

たぶん、店を早く閉めたかったんだと思います。早く帰れと(笑)
僕らが延々と遊んでいるので、怒ったのでしょう
ちなみに、怒られてもしばらくゲームはしてました(笑) 
だって、貴重なお小遣いを使っているから、言われたからといってやめたりはしませんよ
でも、気が萎えたので、ちょっとしてやめて、とぼとぼ帰った記憶があります。


言われた直後は、
「自分が金儲けに置いたゲームで散々儲けといて何言うてんねん!」 
って感じでした

ただ、おじいさんに本気で怒られたってのも衝撃で、とても印象に残りました


幼いながらに、

「たしかに、何になるんや・・・・」

とても、深く考えさせられたものでした。
今まで安直にゲームを楽しんでいたのですが、そのおじいさんの言葉が、ちょっと心に引っかかっていました。



大人になって、オッサンになった今 
その言葉を覚えています。


今なら、自信を持って言えます

「なんにもならないけど、やりたいから、やるねん!」

人のお役に立つということも、とても大事だと思うんです。
家族のため、会社のため、日本のため、世界のため・・・
生きていくには、誰かの役に立つということは、大事なことなんです。
誰かの役に立っているから、自分も助けてもらえるんです
そうやって、人間助け合いながら生きてる!


でも、それだけじゃない!
「ただ、やりたいからやってんねん!」
それもいいんじゃないかと思うんですよ。おじいさんに言い返したい! 
(当然ですが、他人様にご迷惑をおかけしてはいけません 刑務所に入りますヨ)


「なに言うてんねん、さっさと帰れー!」って余計怒られそうですね(笑)


そのおじいさんもかなり以前に亡くなられ、おばあさんも亡くなられました・・・
まだお店は今もちょっとだけ残っています。
そこを通るたびに、古い友達に合うたびに、おじいさんの言葉を思い出します。
今ではいい思い出です。

そして、今も、おじいさんの「こんなんやって、なんになるんや!」の質問を自分に問いかけ続けています

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