ちょこっとつーりんぐ > さかなのどうでもいいこと2009 ご感想など
最近のお気に入りは、デールカーネギー氏である
カーネギーベストは、10年以上まえに出版された中古の本である。これをアマゾンで2セット購入してしまった。今、家に3セットある
1セットは予備。もう一セットは家族に渡そうかなと考えていたが・・ちょっと押しつけっぽいのも恥ずかしいので、渡せず保管したままになっている。
原作は、1930年代に書かれた本
人間の特性に関しては、当時に解析されているのではないだろうか。今でも当てはまる
最近は、図書館で「心を動かす話し方」という本を入手して、読んでいる
カーネギー氏が、最初に書いた本を、探して読んでみたいと思ったわけだ。
原書名は、「カーネギー話し方入門」 これが、改名されている
文庫本ではなく、本格的な本。分厚くて高くて重い。本自体のデザインも、なんだかとっても偉そうな感じ。高く売れそうな感じだ
こんな偉そうな感じってのは、カーネギーじゃないような気がする。中身は同じですけどね。
ハウツー本というのは、ちょっと裏技的で、お金の代償にして必勝法を教えるような、ちょっとダークなイメージがある。
しかし、カーネギー氏の本は、なぜか憎めない。
読んでいると、読み手の役に立って欲しいという、純粋な情熱を感じるのだ。
カーネギー氏のどの本でも、心について、触れられている。
一番大事なのは、心なのである。
心がこもっていると、不器用でも、相手に気持ちが伝わる
逆に、心がこもっていないと、いくらうまいテクニックでも、破綻してしまう。人間は繊細なので、心が通っていないテクニックを見破ってしまう。
心について思いつくことがあるので、紹介してみよう。
私は、機械を修理して何十年もなる。
修理という仕事は、向き不向きがある程度仕事だ。しかし、まじめで、器用さがあれば、ソコソコ一人前になれる。
しかし、ある部分で成長は止まる。
なぜかというと、ある程度慣れてくると、そんなに苦労しなくても、適当にやっていけるからである。
ムリに苦労する必要は無い。
それがフツウの人間である。手を抜けるのなら、抜く。
もう一段階上のレベルになるのに必要なことは何だろうか。それは、「お客さんのお役に立ちたい」という情熱だ。
そういう情熱があれば、ちょっとでも早く原因が特定できるように、安く修理できるように、資料を整理したり、オリジナルの資料を作ったり、道具を考えたり、フツウのサラリーマンの損得勘定ではやらない領域に自然と突入していく。それが自分を鍛え上げ、一つ上の領域へ持ち上げる。
言われて渋々やっているようでは、ダメだ。
仕事が遅くても、修理に関しては、それほど関係ない。
修理とは一見、アタマの回転が勝負の決め手と思われるかもしれない。ある程度は必要だが、実は、あんまりアタマの回転は関係ない。準備ができているか否かの時点でほぼ修理は完了しているのである。アタマの回転が速いヤツでも、準備しているヤツには勝てない。
修理と言うのは、ちゃんと準備していれば、症状を聞いた時点で、ほとんど原因を絞り込めているものである。あとは、予想される原因が本当に原因なのかを確実に絞込み、確認し、丁寧に悪いところを修正すればいい。
準備が足りないと、症状を聞いた時点から、あれはどうだったかなと、基礎資料をチェックし始める。ひどい場合は、その基礎資料を探し始めるところから始まる。 基礎資料などは、別にアタマが良くなくても準備できることだ。 やる気次第なのである。
その、やる気と言うのは、心、早く安くなおしてあげたいという心が、生み出す。
ちなみに、私は50%ぐらいだ。ぜんぜんやっていないわけでもないし、フルパワーでやっているわけでもない。半人前だと思う。
この本を読み、アタマを揺さぶられたのが、やはり、心のことである。
このホームページについて、どうだろう。バイクについてどうだろう。
正直なところ、あんまり気合入っていない。心がこもっていない。惰性でやっている感じだ。
銀翼のときは、銀翼のオーナーに役に立ってほしいという、情熱があった。
文章を書くのが遅く、毎日数時間かかっていた。
デザインもグチャグチャだったし、なんとか、ズパッと見やすいレイアウトにならないだろうか、何日も試行錯誤していた。
今は、そういうのが無い。
心がこもって無いのである。カーネギー氏の本を読んで、それに気がついたのだ。
適当にやっているから、不完全燃焼で、面白いわけがない。
バイクのことについて書いている自分にとっては、二台あるというのはどうなんだろう。
そもそも、今のこのホームページのテーマは何だろう。バイクで何がしたいんだろう。
心が抜けているのを感じる。
話、戻します
カーネギー氏の本は、とってもステキです。
テクニックだけじゃなくて、本質は心。
わかちゃいるけどね・・。
話し方が気になる方がおられましたら、ぜひ手にとっていただければと思います。
書き方にも応用できると思います。