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096.二宮金次郎(尊徳)の本を読む 2009.02.18

とある方に二宮金次郎が面白いということを教えていただいたので、本を読んでみました
実践的なものが好きなので、要点をまとめていそうな、二宮尊徳に学ぶ経営の知恵 という本を選択

二宮金次郎って人は、どういう人かというと、極貧の農家から成り上がり、多くの破滅しそうになった村を救済した人です
詳しくは、他のサイトを見てもらえばいいと思います

自然災害で一文無しになり、そこから這い上がって大金持ちになります
・コツコツ小さいことから勤勉にやり、家や土地を取り戻した
・カネを貸して大金持ちになった
・お金の貸し方に特徴があり、基本的に利息無し、ただし、感謝の気持ちでいくらか支払ってもらうという形をとっていた(当時の金利にしては安かった)

カンタンに言うと、とにかく、節約して、がんばって働いて、お金(土地)を貸すほうに回ればいいですよってことなのかもしれませんね




途中で転機があり、他人のために尽くすようになります
重税>貧困>重税>貧困 の悪いスパイラルの町を建て直していきます
武士側としても、廃墟みたいな村になってしまうと、税収がほとんどなくなってしまいます。なんとかして税収を増やしたいわけです
農民出身の尊徳なのですが、うわさを聞きつけてアドバイスしてほしいと、各地の人に依頼を受けます

尊徳のアプローチは
・10年間の収穫を調査して、平均の税収を計算する (平均・・中間というのを好んだようです)
・仕法・・・・平均の税収以上に収穫出来た場合、それを村のために再投資する
・分度・・・・収入の範囲ので支出の計画を練る (他の一般の武士は、贅沢がしたくて支出を基準にしてしまい、借金をすることで破滅に陥っていた。まあ、今の日本もそんな感じですが・・)
・推譲・・・・善意の寄付をする 言い換えると、社長の絵のコレクションを売って会社の借金を減らすって感じでしょうか
・質素・・・・指導者は基本的な服とメシだけしかもらわない。村を良くするために見回りをしてアドバイスをしたり、手伝ったりする

報徳仕法というそうです
うまく機能しだすと、みんながみんなのために自主的にがんばるようになって、よりいっそうみんなが豊かになるという、いいスパイラルになる
人間欲やネタミがある。失敗した例もあるようです
でもまあ、うまい方法を考えた人もいるもんだなと

この考えを受け継いだ人が、商売で成功しているようです。
トヨタの無借金経営とか、このへんがルーツだとか?

興味をもたれた方は、ぜひ一読してみてください。


昔の日本人の美徳 質素、勤勉、貯金? ってのは、二宮尊徳の教えがベースなのかな・・
成功手法というと、海外のものが多い
昔の日本人にもナカナカいい成功手法があるもんだなぁ・・と感心した次第です

倹約、勤勉・・・欲深い私には、なかなか難しいものであります


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