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076.道は開ける という本 2009.01.05
あらすじ
正月に実家に帰省した際、昔の自分の本を見つけた
読み直してみると良い本だったので、持ち帰った
Dカーネギー カーネギーホールのカーネギーである
人の悩みを解決するにはどうしたらいいのかを片っ端から本(数百冊)で調べ
インタビューで実際に人と接して研究している
だから、かなり説得力がある。
悩みの解決方法は、実は、すごくシンプル。序盤の最初に要点が書かれてある。
問題点を認識して、実行あるのみ
内容の大半は、実際に困った人がいかに悩みから回復したかが書かれてある。
こんなに困った人がいるんだ・・と思うと、少し自分の悩みが情けなくなるかもしれない(笑)
この本は、1950年代に書かれている。
それが、今読んでも新鮮に感じた
人間というのは、根本的にあんまり変化していないのかもしれない。
カーネギーは、実力主義、合理主義のアメリカで、先生になって成功した人。(自分でテキストなども自作したらしい)
かなり実戦的な内容。
この本の活用の仕方が記載されているし、各章、各部ごとにマトメが書かれてある。
最初の二章を読んで役に立たなかったら捨ててくれ と書かれてあるのがイイ
気になったことを書いてみる 間違っているかもしれないので、面白そうだなと思ったら、本で確認してください
1.一日の区切りで生きる、一度に一粒の砂
人生は砂時計のようなもの、数え切れないほど沢山の砂がある。しかし、くびれを通過するのは一度に一粒である。
長い人生だが、今日一日が大事。
人間はどうしても膨大な過去と未来に押しつぶされてしまい、考えすぎて動けなくなる。
実際、今のこの瞬間に、何をするかが重要なんだよと。
はあ、そういわれれば、そうだな・・と
2.悩みを解決するための魔術的公式
1.状況を分析し、最悪の事態を予測する
2.最悪の事態を受け入れる覚悟をする
3.最悪の事態を少しでも好転できるように、自分のエネルギーと時間を集中させる
魔術的と書かれているが、シンプルで、そんなにたいしたことは無いように見える(笑)
しかし、人間の本質を突いている
人間、本来アタマがいいのであるが、精神面のプレッシャーが加わると、ちゃんと考えられなくなる。
ここで、2番の覚悟を決めるが面白い。
最悪の事態を受け入れると、恐怖感が抜け、冷静になり、アタマが回りだす。
頭が普通に回ると、まあ、いい方向へ進むことが出来るものである。
話がそれるが・・
保険や宝くじという商売がある。
人間は、恐怖心、期待心を持つと、正常な価値判断が出来なくなる。
保険は安心を買える。心を満たす。決して悪いことをしているのでははない。
ただ、人間の計算まちがいから、大きな価値が生まれる。
宝くじなんて、400円で1億円当たると考えてみる。胴元が利益無しで宝くじを開催したと考えて・・・計算したら、25万分の1
これって、途方も無い確率である。
胴元が50%利益をもらうとなると、50万分の1である。 1円玉50万枚の一枚って想像するだけで、普通の脳みそなら絶対無理!って思うのだが・・
そこは人の欲。 買うと当たるかもしれないと思いこむのである。
私は買わないけど、ウチの親は買って楽しんでました
ボロイ商売だから、こういうのは国しかできないようになってる。
この辺の無からカネが湧いてくる部分、商売のミソのように思える。
コストダウンも定番でいいんだけど、こういう利益の根源をつかんでおかないとジリ貧になると思うんだよなぁ・・。
3.日記に自分の悪いところ、失敗したことを書く
自分の特性がわかる。
順番に欠点を直していけば、いい人間になれるでしょうね
4.会議を短くする方法
不毛な会議地獄で困った役員が考え出した
1.問題点は何か
2.問題の原因は何か
3.どんな解決策はあるか
4.どの解決方法がいいか
あらかじめ、上記内容について事前調査して提出したものしか会議で取り上げない。
上記を調査して明白にすると、会議で取り上げるまでに解決案が出てしまう
もしくは、会議でも論点が明確なので、有意義な時間になる
一般の会議では、問題解決を考える以前に、何が問題なのかすら、明白になっていない場合が多い。
ただ、うだうだと現状を説明して、アレコレ言い合いして、結論が出ず終了
結局何も決まらない時間の浪費が多い
こういう合理的な部分、アメリカ人ってステキって思うところがあります
今のアメリカの現状を見ていると、合理的なだけではダメなのかなァ・・
さいこに
基本的に、この本は悩みを克服した人の経験談中心。
いわゆる、ハッピーエンドばっかりなので、能天気に流して読んでも幸せな気分になれます(笑)
モチロン、実益もありますが・・
っということで、厳しい世の中、思いつめている方はぜひ読んでみてください
人を動かすって姉妹書もあります、これも濃い本です
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