08.ロマン 2004.01.20

東京モーターショーの次世代スクーター「エリシオン」の名前が車に使われるとのこと。
ネットで調べても見当たらない。早速、本屋へ向かった。

MAGXを 立ち読みをする
MAGXは車のスクープ雑誌である
私は、目くじら立ててまで、新型車の情報が欲しいとは思わない。しかし、MAGXは、車の作り手側に近い情報が多くかかれており、普通の雑誌にありがちな物足りなさが無い。訳がわからないなりに楽しめる。
「ざ、総括」はMAGXの中でも特にお気に入りだ。みんなでわいわいと車のことを言い合いしている感じがいい。T1、T2のテストドライバーが、走りに関し世界の違う言葉で語るのが楽しいし、その他の専門職のコメントも訳がわかんないけど、そういう見方もあるんだねと、楽しませてくれる。
本の下のほうにひたすら注釈が書かれまくっているのも楽しい。バイクでも、こういう企画無いですかねぇ・・。

さて、本題に
最近は、MAGXでも普通の車の試乗記がかかれてある。雑誌の性質上、メーカーに対する遠慮が無いせいか、これまた楽しい記事だ。今月号には、レガシーについての試乗記が掲載されていた。

太田さんという方が書かれている。十分、楽しく読める記事である。なにより車の表現がおもしろい。「ハンドルを切っただけ曲がる度」「ロマン度」の二つの(太田語)と自称する言葉が出てくる
(細かい表現を失念してしまったので、又立ち読みして書き直します)

この表現が凄くわかりやすく、簡単に車を表現している。太田氏の経歴は良くわからないが、運転技術も車の限界粋を試せる。素人では無さそうだ。

ところで、この2つ、バイクの場合は、どうだろうか?

「曲がろうと思った分だけ曲がる度」はどうだろうか?
勿論、曲がれる限界速度が速いということではない。何気なく普通の領域で、人間の感性に違和感無く、ハンドルを切った分だけ曲がるかどうかということだろう。
バイクの場合、乗り手に関係する要素が強い。バイクは、緊張してハンドルを押さえてしまうと曲がらなくなる。バイクは、有る一定以上の切れ角になると、普通の姿勢でハンドルを持っていられなくなる。そして、つい腕でハンドルを押さえ込みアンダーステアになる。ここで姿勢や力を抜くのが難しい。と、私は勝手に思い込んでいる。
可変ギヤレシオか何かで、あんまりハンドル動かさなくても曲がれるようにならないだろうか?
出てこないところを見ると、やっぱりダメなんだろうね


「ロマン度」とは、エンジンの演出のことである。
最近私が気ががついたこと、、女性より男性のほうが、現実に考えることが苦手で、ロマンチストのようだ。
男性が車やバイクが好きなのは、ロマンを求めているからだと思う。 ロマンが無ければ、車なんて走ればいいのだ。

まあ、それはさておき、レガシーの4気筒2.0ターボと、3リッター6気筒NAを、比較していた
ターボは低速から力強く、3リッターはNAらしく高回転がふけあがる。
太田氏は、3リッターNAにこの性格は、違うんじゃないかとの意見だ。3リッターNAで「ロマン」を感じるには高回転まで回さないと味わうことができない。果たして、3リッターNAを購入する人々がそんなに高回転をまわすだろうか?そして、そのロマンを求めるのだろうか?どちらかというと、低速の静かな力強さにロマンを求めるのではないだろうか?
ってな感じの記事だった

銀翼はどうだろう。
銀翼のロマンは何だろう?

国内仕様は、騒音規制で60キロがハイギヤードになっている。80キロまでは、おとなしい。90キロぐらいからパワーが立ち上がり痛快にふけあがる。そこから150キロまでは、アクセルを回しただけ加速する。がんばれば180キロ出せる。
そう、銀翼のロマンを楽しみたいと思えば、どうしてもぶっ飛ばさないといけないのである。一般道で気持ちよくなってきたらすぐブレーキ。もしくは、ネズミ捕りか事故かだ。
(海外仕様銀翼は60キロまでの加速も痛快で60キロ近辺までが結構楽しくなる。このへんで不満な方はぜひ海外仕様をお試ししてから売ってください)

昔、買い換えた方のご意見をいくつかお聞きしたことがある。共通するのは、買ってみたがイメージと違った。のように感じた。これはバイクだけではなく、世間一般によくある話だが(笑)

銀翼は、パラツイン特有の痛快さ、高速域に加速するのを演出している。それを理解できるまで、私も当惑した。それを思い出した。
買い換えた人が求めていたのは、低速のロマンを備えているものだったかもしれない。 記事を読んで、ふと思い出したのである。前振りが長かったが、言いたいのはそれだけである。

果たして、次はどんなロマンを演出し、男どもに夢を見させてくれるのだろうか?
夢見がちなオヤジの要求は厳しい。それに負けず、がんばって欲しいなぁ・・

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