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57.シルバーウィング2008年最終型試乗 2008.08.08 ご協力 Zeboさん

あらすじ
幻のインド料理を食べに行った際、Zeboさんに試乗させていただきました。
四国は、バイク自体少なく、大型ビッグスクーターは、モット少ないんです。
シルバーウィングは、08年で製造終了なんです。初期型とどう違っているのでしょうか?

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スカブと並べて






初期型では無かったポジションランプが設置されています
海外仕様には初期型から標準で付いていたものです。
日本国内の法的な理由で付いていないとばかり思っていました


銀翼は、強力な加速力の割りに非視認性が悪いのです。車が速度と距離感がわかりにくいという問題がありました。
これで、ちょっとはマシになったかもしれません。
Zeboさん自身は、イマイチとのこと。
いまどきの超明るいポジションランプにすればもう少し効果あるかも・・

ランプのめっき部分も広くなり、レンズが薄いブルーになっています。品質感あります



メーター部

HISS標準装備になっています。
以前のキーでは、プロに対して抑止効果が薄かったので、こちらのほうが良いですね。

この写真ではわかりませんが、液晶のバックライトがブルーになっています。ちょっとカッコイイです。

銀翼オーナーの方は、距離計と残り燃料を見てもらえれば、燃費のよさが判ると思います。
最高20後半、町のりでも条件がよければ25程度走るようです。
すごい・・。

Tモードが採用されています。
イロイロ試したところ、急加速全開の際、ちょいと効果があるように感じられました。鼻先ちょいと出せるでしょう。外付けの燃料調整装置が不要なので、安上がりでしょうね。
早くなるのは間違いないようです。
Tモードのもう一つの効果は、燃費だと思います。Tモードoffの際、燃費重視の穏やかなMAPにすることができるので、燃費が劇的に伸びるのでしょう。
銀翼の一つの弱点であった、妙に燃費が悪いというのが解消されております


純正ETC取り付け部
鍵がかかるので、GOODですね



グリップカバー
うーん、ええなぁ・・ スカブに取り付けたい。




こんな構造です。
ミラーの付け根部分にサビが発生していましたが、この形状だと大丈夫ですね。改善されています。

ミラー穴の位置が外側に変更されているような気がします・・ちょっと記憶があいまいですが・・
ミラーの視認性は良好でした



シート生地


品質感ありますね。滑りにくくなっているように感じられました
シート形状も変更されていました。今流行のお尻が沈み込んで固定されるタイプです。
久しぶりのせいかもしれませんが、妙にハンドルが高かったのが修正されていたような気がします。
初期型は、妙にハンドルが高く感じました。(椅子が低かったのかも)

足つきは超Goodです
車体も軽く、スイスイ足バックできます。多少の砂利や、下り坂でもグイグイ移動できます。(スカブ650比 身長175足短め)
このあたりの取り扱いのしやすさと、十分な加速力を兼ね備えているという点で、良いバイクだなぁ・・と思います。


可変排気バルブ装着されていて、静かになっています
静かに走れるということは、ご近所付き合いのあるオッチャンにとって、とっても重要なことです。
バイクにあまり好意を持っていない人は、音に関して強い憎しみを持っていることを認識しておいたほうがいいと思います。
ただの騒音発生器としか見えていません。
乗っている本人にはナカナカ理解しにくいと思いますが・・ 

タンデムステップ、タンデム手すり?は、つや消し黒でとてもいい感じになっています。


GIVIケース
今は、銀翼専用の土台が販売されているようです
トップケースは無いほうが、走りにはいいのですが・・・とっても便利なので悩みどころです。
走りに不満な方は、ぜひ、はずして走ってみてくださいね。


ABS装備

ほんとうにめったに使いません。でも、有ったほうがいいでしょうね。
段差を飛び越えた際、ちょいと作動した気がします。


傷防止透明樹脂装備(Zeboさんの後付です)
たちごけすると、この部分とフロントサイドが接地しちゃうんです。
逆に、ここに貼っておくと、安心
こけやすい人は、ぜひ・・・

金色のエンブレムがリッチな感じでいいです。旧型の人は、取り寄せて交換しましょう(笑)


走行のインプレ

加速力

走行3000キロということで、フロントサスも、タイヤもとってもいい状態で乗せていただきました。
リヤのトップボックスが残念でしたが・・

加速してみたところ、とっても早いです。
タイヤがズリズリ(駆動系?)言っているのが判ります。ちょいと駆動系がキュキュっとなりますが、気にしてはいけません。
これだけ加速するなら、多少音がしてもきにしてはいけません。早すぎです。

残念なのは、やはり、急な坂道でここ一発の加速力です。
シフトダウンしてくれ!って思います。実際にはノーマルでもかなり早いのですが・・・エンジンの吹け上がってる!って感じが欲しいんですよ。
海外仕様と国内仕様で最後まで悩んだのを思い出しました。
非常に駆動系は良くできており、エンジンとのマッチングはばっちりです。トルクの立ち上がりにタイムラグが少ない。機械式変速機の利点ですね。
乗れる人が乗れば、フロントの弱さをうまく殺し、リヤステアで加速できるでしょう。ヘタレなバイクを置き去りにできるぐらい、十分早く走れる能力はあると思います。

旋回能力
小回りが効きます。すべった?って思うぐらい曲がります。
HOOP装着でした。
海外仕様にして、狭い峠でリヤステアでグイグイ曲がりたい!
ちょっと思い出しちゃいました。
良くも悪くもフロントが軽いので、小回りしやすいですね。


ただし、ハイスピードでの高G旋回は、多少苦手なようです。
借り物ですし、あまり激しい段差で試していないのですが・・・、ちょいとうねりは感じられました。
ただ、当時私の乗っていた銀翼より安定感があるように思えました。
後期の銀翼では、エンジンマウントが追加されています。フロントのスタビライザーも追加され、ブレーキディスクも大型化されています。
走行性能が上がった反面、アイドリングの振動が強くなっています。我慢できる程度です。

乗り心地のよさと足回りの硬さと<間違い、走行性能の高さは、両立できないのです
足やフレームを硬くすると、路面の段差で乗車している人間が、衝撃で飛んでしまいます。もしくは、強烈なGでドンと来ます。いわゆる乗り心地が悪くなります。
かといって、やわらかくすると、高いGや入力が加わった際、ねじれが走行感に不快を感じさせます。
後期では、ちょいと、乗り心地やアイドリング振動を犠牲にして、走りに振ったようです。これはこれで、一つのいいバランスかなと感じました。

本当は、タイヤの径を大きくしてサスを良く動くようにすればいいのです。そのためには、メットインも犠牲にしなければいけません。
味付けの領域でしょう。
ギリギリのユーティリティで、走りを優先したのがTMAXだと言えます。
高速重視にしたものがスカブ
街中のとりまわしと低価格と加速力を維持したのが銀翼でしょう

ねじれる銀翼を気持ちよく乗る方法ですが・・・

コーナー途中でねじれると、曲がり具合が変わり怖くなります。
初期ターンで、コーナー出口が見えたところで、一気に向きを変え、加重をかけます。ねじったまま、リヤステアで全開加速してコーナー脱出です。
駆動系とタイヤが絶妙なバランスで、ちょいと滑りながらグイグイ曲がってくれます。
やばくなれば、アクセルをゆるめるとだいじょうぶです。
楽しく恐怖感もなく走れます。
当然ですが、ブラインドコーナーでコレはやらないでください(笑)

必然的にコーナー速度はゆっくり目で進入、鋭角に向きを変え、強力な加速力で加速旋回という感じです。
多少のコーナー速度の遅さも、強力な加速力でフォローしてくれます。多少進入で負けても、直線である程度追いつきます(最近のTMAXはだいぶ早いので微妙です)
間違えても、TMAXと同じタイミングで、ブレーキング旋回すると、絶対的な性能がないので危ないと思います。
違う領域の方は可能だと思いますが・・ふつうのオッチャンは、加速重視で楽しんでいただけたらなぁ・・と思います
コーナー進入速度、旋回速度重視!って方は、有無を言わずTMAXにしましょう。もしくは、スーパースポーツです。軽量、高剛性、高性能タイヤです。

そういう意味でも、やはり、モード切替が無いと苦しいんですよね・・
国内仕様はマッタリ走るのにGOOD、峠では、物足りない。
海外仕様は、峠でグイグイ走るのにGOOD、市街地やマッタリ走行ではしんどい(100-200キロ程度 数時間程度ならだいじょうぶかな・・)
個人的には、最後までそこで苦しみました。

アクセル開度がいい
気のせいかもしれませんが・・
ハーフアクセルで8割ぐらいのトルクがでるセッティングになっているように感じました。
これ、いいです。
以前の銀翼では、かなり開けないとパワーが出てきませんでした。だから、アクセルを持ち直さないといけない。
私の銀翼がボロボロだったせいもあるので、参考にならないかもしれませんが・・

ウィンドプロテクション
改めて思いました。空力がかなりいいです
きれいに風を流してくれます。ぜひ、空力のいいフルフェイスで乗ってください。
ジェットは、前後バランスがあんまり良くないのです。(いまどきのJ−FORCE3あたりだと羽が付いていてちがうかも)
フルフェイスが、きれいにアタマの周りの風となり、走りやすい。最近、シンクロテックばかりで走っています。80キロ以上で違います。
スクーターは、圧縮された空気がヘルメットにぶつかるため、ヘルメットにより高い空力性能を要求するような気がします。

120ぐらいからの加速に明らかな違いを感じます。
GIVIのワイドや、サイドバイザーの快適性も魅力的ですが・・ぜひ、ノーマルの空力のよさも楽しんでください。
この姿勢で、この風の抵抗感の少なさは、いいなぁ・・と。感じました
ちなみに、リッターバイクだと、多少の空力の悪さなんてパワーで打ち消しちゃいます(笑)


まとめ
久しぶりに乗った銀翼。とっても良かったというのが感想です。
まっすぐで早いのが、オッサンにはうれしい(笑)

コーナー攻めないけど、直線で遅い車をぶち抜けるのがいいのです。
コーナーへたくそでも、まっすぐは早くないと気分が悪い。
タイヤも安いですし・・車体も安い。
足つきも良いし、軽い、荷物も入る
おまけに燃費も向上し、航続距離が伸びています。以前は200キロで給油でしたが、今回は250で給油な感じです(冬の燃費が気になります)

銀翼から、大型バイクなど乗り換えた方、多いと思います。
もう、大型バイクに疲れたなぁ・・
バイクやめようかな・・・
と思った際、一度銀翼を考えてみてください。

最後に

Zepoさん、試乗させて頂き、ありがとうございました。
もちろん、壊したら新車で弁償するつもりです。しかし、やっぱり愛車がぶっ壊れたらいやなもんです。
当然、壊さないように走りますが(笑)

ご好意に感謝したいと思います。
銀翼の最終型ということで、一区切りを感じます。
改めて、これまでに試乗させてくれた皆様に深く感謝したいと思います


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