34.deauville02仕様 試乗レポ 2005.10.11   もどる

あらすじ

Deauville(ドゥービル)とは、ヨーロッパのホンダで製造、販売されているバイクである。Vツイン650cc、シャフトドライブ、車体と一体化されたバニアケースが特徴。その微妙なバランスから、海の向こうのツーリング野郎に愛されているバイクである。ヨーロッパ中のドゥービル野郎が集まるという企画があるほど、人気がある。
つい最近、06型の新型車が発表された>hondaEU 今回試乗したのは、02年型である

今回、よっちさんが縁があって衝動買いした。ご好意に甘えて、試乗させていただいた。

参考 写真 資料

 

鳥取で企画があり、その場で乗らせていただいた。高速コースである

 

またがってみる

引き起こす際、軽く感じた。リッターバイクを引き起こすときに感じる、あの重みがない。乾燥重量では230キロであるので、銀翼と同様のクラスである。最近、アフリカツインにまたがる機会が有った。アフリカツインは、ひどく重かったのを覚えている。一般的にシャフトドライブは、+20キロほど車体重量が増加する。重量物が低い位置についているため、引き起こしの際にはあまり影響が無い様子である。アフリカツインは、エンジン搭載位置、ガソリンタンク位置が高いので引き起こしが重たく感じるのではないだろうか?

足つきは、けっこういい。身長175センチで、足バックがなんとかできる足つきである。

 


60キロでのトップギヤでの回転数。

極低速トルクが少なめ

クラッチつなぎ始めの極低速トルクが少ない。エンジンが停止しそうな感触である。もう少し粘りそうなのだが、フィーリング的にエンストしそうなので、アクセルを多めに開けてしまう。アイドリングをチョイ高めにしてやれば、市街地でのノロノロ前進も楽になるのでは?と感じた。これは、ヨッチさんも感じていたようで、今度アイドリングをアップしてみるそうである。もしかすると、ヨーロッパのバイクなので、1速のギヤ比が高めなのかもしれない。

エンジンの感触

かなりマイルドである。アクセルを少し開けただけでは、あまりトルクが発生してこない。もう少し深く開けてやるとアクセル量に反応してドコドコとトルクが出てくる。650ccのVツインであるので、中間回転数で十分に一般道の流れに乗ることが出来る。回転数が余っているので、回しきればもっと元気に走れそうである。しかし、まろやかなエンジン特性のせいか、あまり回す気にはならなかった。流して走るツーリングによさそうである。

ハンドリング
小さいバンク角からしっかりと旋回力が発生する。銀翼と比べると、ものすごくダイレクト感があり、楽にラインを取りやすい。この感触は、モーターサイクルならではなのだろうか? 

ポジション

ステップが非常に大きめである。太さが3センチぐらいあるので、足を乗せやすい。ちょっと前傾気味に乗る際には、かかとを乗っける場所(図参照)がすごく役に立つ。ロングツーリングする方なら判ると思うが、長時間同じポーズをとって走るのは結構辛いものである。その際に、複数のポジションが取れると、結構楽になれる。



積載
パニアは、現在のスクーターと比べると少なめに感じる。しかし、コレぐらい入れば、小旅行では全く問題ないだろう。

 

 


スタイリング
今の新型車には無い、丸みを帯びたデザインである。

 

銀翼と比べてどうか?

回しきるとドゥービルが早い。ブレーキも、使い切ることが出来れば、ドゥービルのほうが潜在能力は上だろう。
しかし、 銀翼の方が加速開始が早く、初期減速がすばやい。

銀翼では、車間を詰め気味でもある程度走れるのに対し、ドゥービルでは、車間距離を開き気味でないと走る気がしない。(私は、車間を詰めて走ることは薦めない)
追い越す際もタイミングを取るのが難しい。
つまり、 加速も減速も性能は高いが、一呼吸遅れてしまうので、銀翼の方が楽で早いのである。銀翼に付いていくのは、かなり辛い。 私がミッションの感覚を少し忘れている分を差し引いても、スクーターは楽で早いと再確認した。

最大の違い

最後に気になったのは、ポジションである。スクーターは、座るポジション。バイクは跨る、どちらかというと立ちポジションである。
スクーターの座りポジションはお手軽でいい。しかし、普通のバイクの跨るポジションも捨てがたい魅力があると再確認した。長距離では、こっちの方が楽かもしれまい。丸一日乗り比べてみたいところだ。

ドゥービルのような積載能力のあるバイクに、フォルツァのような高機能なATが付いてくれれば面白いんだけどね。コーナーのダイレクト感が乗車ポジションにあるのか、車両剛性にあるのか、気になるところである。

話がそれてきたので、このへんで。

総括
ドゥービルは、ツーリングには使える。中間排気量バランス系ツアラ−を求めているマニア系の方にオススメである(笑)

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