29.CB1300&FZ1000&スカブ650 2005.06.19

 


ちょいと走る機会があったので、ご好意に甘えて試乗させて頂きました。
試乗ってのは、他人のバイクに乗ることです。ものすごくハイリスクな行動です。もし壊したらもちろん弁償しなければなりません。
お金で車両は直りますが、愛車が壊れた気分は修復できません。
やはり乗ってみないと判らないのです。リスクを犯して乗ってしまいました。
ご協力いただきありがとうございます。
いいところと悪いところ両方書きたいと思ってます。悪意はありませんので・・。

スカブ650 かぶちゃん 新型ではなく旧型です


GIVIの大型スクリーンにサイドカバー。非常に大きく見えます。
トップケースもついていますが、あまり浮いて引っ付いてある違和感が無く、一体感があります。

防風性は抜群なのですが、背中から押されるような風の流れになっています。
私も銀翼でイロイロ試しましたが、 風を当たらないようにするとどうしても押される風になってしまいます。


メーター周り
個人的な好みの領域ですが・・・やはりアナログ系の表示のほうがうれしいですね。
デジタル系メーターは、現在の速度は正確に表示してくれます。しかし、速度の変化量がわかりにくいのです。
コレぐらいで加速していくと、もうすぐ100キロだな等の判断がなかなか難しいのです。
時計でも一時期デジタルが流行しましたが、かなり減っちゃいました。
まあ、実用上は何にも問題なしです。



特筆すべきはミラー
死角が少なく、視線移動量が少ない。こっちのほうが好きですね。

■パワー 
デジタルなんでイマイチ感覚的に速さが判りにくいんです。車両の重さを感じさせない十分なパワーがあります。
エンジンのフィーリングは、柔らかい感じ。とがっていません。長距離ではこういう特性のほうがうれしいですね。

低速トルク重視+騒音規制の為、マニュアルシフトで回転あげて回しても官能の部分が少なく、あまり面白くありません。
但し、トルクは太いので楽チンです。

■ミッション
普通のモードでは、少々エンブレが強め。
マニュアルモードで5速に固定すると、エンブレも少なく快適。これは、巡航に使えますね。
今回は峠は走っていないので判りませんが、峠の際にはパワーモードが役に立つかもしれません。

乗り換えてあまり違和感がありませんでした。重さで挙動がゆっくりしています。ので、長距離では楽だと思います。
狭いところで振り回して乗る気は起きません。

 

CB1300 03モデル ちゃら吉さん

 

■乗った第一印象
そこに何かがあり、うごめいている。存在感が強烈です。ちょっと、ドキドキしてしまいました。
モリワキのフルエキに交換しているからかもしれません。
他のバイクに無いものがありました。

■パワー感
パワーの盛り上がりが80−100キロまでに濃縮されています。その周辺で遊ぶと楽しい。
特に、右手と加速が一体になったダイレクト感が、ものすごく気持ちがいいのです。欲しいだけトルクが出てきます。
巨大なパワーが唐突に出てくるのではなく、好きなだけ出てくるので、楽しいのです。

■ハンドリング
素直で自然と曲がります。 結構好きですね。
ポジションは、攻めや加速のときに踏ん張れるよう、チョイ前傾で遠め。
常時流して走る人は、ハンドルアップしたくなるかもしれません。

■ドンツキ
アクセルを開け、少し戻し、再度開けたとき、ドンとなります。
FIの特性もありますが、チェーンやバンプラバーの劣化で強くなります。
最新のCBでは、かなり少なくなっているらしいですね。

確かに最初はドンツキを感じました。しかし、乗っているうちに意識しなくなりました。なぜなんでしょう?慣れたのかな・・・
もうちょい乗ってみないと判りません。

■防風
社外品のスクリーンを装着されていました。
100キロまでなら、小さなスクリーンでも十分ですね。逆に風が分散されている分、銀翼より楽で快適です。
銀翼の場合、圧縮された風圧が頭だけに当たります。但し、120キロを超えると、銀翼のような巨大なスクリーンが楽になります。難しいところです。

■ウィンカ
ウィンカー点灯表示が見えにくいですね。 太陽の位置も関係あるかもしれません。

 

FZS1000 フェザー KARZさん


シートのアンコ抜き、スクリーンを社外品に変更されています。

 



■視認性  
メダマが大きく、2灯です。バックミラーの中でもかなり大きく見え、認識しやすい。
これは、かなり好感が持てます。
速くて小さく見えるバイクって、それ自体が罪だと思うのです・・。(車体が小さいことはいい)
銀翼なんて、原付みたいなランプのシルエットです。そいつが、むちゃくちゃな加速してきます。走っていて速度感、距離感を間違える車が多い。仲間同志でも距離感がわかりにくいように感じます。
たぶん、それで速度を見間違えた車によって何台か事故っていると思います。最終的には個人の責任ですが・・事故しにくいほうが絶対良いですね。
速いバイクは、距離感をわかりやすいようにする義務があると思うのです。


■足まわり 
体重をかけてリヤを沈ませると、ケツだけが傾いて沈むのではなく、車体全体が沈むような感じがしました。
リンク式って、こんな動き方するんですね。

コーナーリングは、リーンウィズでは曲がりません(曲がるかもしれないけど、自分では曲がらなかった)
TMAXと同じ感じです。彼らがよく曲がりにくいって評価していることと同じでしょうね。
違う乗り方しないとダメな系統だなと思い、KARZさんに聞いてみました。肩をいれるようにするとうまく曲がるそうです。
イロイロ試してみると、ちょっと曲がりました。練習したくなります。

ちなみに、リヤタイヤに泥除けのカバーが引っ付いています。これは社外品だそうです。コレが無いとリヤショックが泥だらけになるそうです。

 



■ポジション
シートをアンコヌキしているせいもありますが、結構楽なポジションです。ツーリングに使えますね。
渋滞の中もしばらく走りましたが、あまり違和感ありませんでした。
こいつもパイプハンドルなので、高さは調整しやすそうです。

■ミラー
やっぱり、このタイプが見やすいですねー。次はこのタイプのミラーのバイクにしよう。

■加速
さすがにcb1300と比べると低速トルクは少ないようです。
但し、引っ張るととんでもない状況になります。 加速で頭が追いつかなくなり、ワープできます(笑)
ぱっとメーターを見ると150キロとか出てますから・・。
なんか、久しぶりに楽しめました。 (もともとスピード狂です)
自制心が必要ですね。

■渋滞
パワーはあるのですが、結構マッタリも走れます。比較的ハイギヤードで、発進の際に神経を使い、国産バイクに比べると楽ではないと、お聞きしてました。
しかし、昔NC30とか乗っていたので、ぜんぜん楽チンに思えました(笑)
せわしく、シフトチェンジするのも体が覚えているようで、全く違和感なし。奇妙な感覚でした。
クラッチも本当に軽く、操作しやすいです。

■エンブレ
フリクションが少なく、低回転でも走れます。ですので、ダーラーダラと走る際も、高めのギヤに入れてアクセルON−OFFで簡単に走れます。
うーむ、ハイテク4気筒ってええなぁ・・。

■エンジン
エンジンノイズにザラザラ感があります。ヤマハの5バルブ独特なのかもしれません。不快感は有りませんでした。ちなみに、ヤマハの4気筒は初めてです。
メカなのに味が違うので面白いですね。



番外

■ビッグバイクの熱について

渋滞の暑さ、辛さを味わって見たいので、渋滞で乗せてもらいました。気温30度です。
特にCB1300・・・暑いを超えてました。靴に汗をかくのを通り超え、体がだるくなってくるほどです。
マメな休憩が必要なようです。

それに比べると、FZは、まだマシでした。300ccの差でしょうか?
個人的には、エアーマネジメントかなと・・・。容姿を整える為に、熱風をかわす整流版をつけられないのでしょうね。
靴に熱風が当たらないようにすれば良いと思うのですが・・・

ちなみに、冬は快適だそうです(笑)

■銀翼の速さについて
結構、銀翼ってのは早いようで、ビッグバイクで追いかけるのがしんどいそうです。もちろん、本気を出せばビッグバイクの楽勝ですが、流してはついていけない加速なので、めんどくさそうでした(笑)
おもったより銀翼のスピードの乗りは良いようです。

■銀翼の足りないところ

銀翼に乗るとすごく楽でした。ビッグバイクに乗ると少しづつ疲れていくのですが、銀翼の場合疲れが0に近く、逆に回復してくるような錯覚もあります。
10万キロのったり、バカみたいにクルクル回って練習したりしているので、下手なりに乗りなれているせいもあります。

本題の足りないところですが・・・やっぱり、盛り上がりです。
オートマチックでなにもしなくて良い分、何もできないのです。

銀翼は、正直なところ、スカブ、TMAXと比べるとエンジンの気持ちよさは、ピカ1だと断言します。
銀翼のエンジンは、トルクがキレイにでて、キレイに吹けあがります。残念なことに、銀翼で気持ちよくなってくる領域は、80キロを超えて加速していく場合のみに味わえます。一般道でそれやっているといつか捕まりますし、峠で少し回転数のポイントがずれるとストレスの固まりになります。エンジン自体は、すごくいいのです。あとは、ミッションですね。


銀翼にもう一つの進化があればいいですね。実用+アルファーです。バイクの走り楽しみのエッセンスを盛り込めたらいいですね

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